変動費の削減から利益につなげる
今回は材料費について
美容室の経営において大切な数字の一つに変動費(材料費)があります。
これは、大切な粗利益を生み出すために売上の次にもっとも注力する部分であると思っています。
材料費の計算の仕方は
「材料の入庫費 / 発注代金」ではありませんよ!
それだと月によって、変動がありますよね。
「入庫」した瞬間に消費し「売上」につながるものではないので、この考え方はどんぶり勘定過ぎると思っています。
正しくは
「期首棚卸額 / 前月在庫」+「入庫費」ー「期末在庫 / 今月在庫」
となります。
なので、正確な数字を図るために、自社では毎月棚卸をしています。
ここで、大事なのは
①材料費を会社で決めている水準内におさめること。
②在庫金額をなるべく少なく抑えること。
の2点です。
中でも重要だと思っているのは、後者の「在庫金額」が重要だと思っています。
①材料費の削減においては、現場でのコスト管理の徹底をすることであったり、ローコストな商材を見つけることで改善につなげやすく管理もしやすいです。
しかし、
②在庫金額においては、適正な基準以上の発注をすることで商品の鮮度の低下を招きます。
通常1週間でローテーションさせるものを2週間分発注することで、いくら先出しをしても商品の劣化が進むことになりますよね。
お客様に良い状況で商品を提供できないという品質の低下につながります。
美容室の場合は「劣化ロス」ということがほとんど考えられないので、意識することも少ないですが、こう言った考え方もあります。
もうひとつ問題なのは「死に在庫」と言われる、入庫したけど販売できずに眠っている在庫です。
商品には旬がありますよね。美容室で言えば「冷却商品」「紫外線対策商品」などが旬の商品でしょうか?
こう言ったものは「売る機会」を損失すると売れないものです。
そして在庫といえども「お金」です。現金化できる資産なのです。
そして、こう言った在庫が眠っていることこそ、会社にとっての利益ロスにつながっています。
例えば、商品を10万円分仕入れて、販売した時にもし2万円分の在庫が残ってしまったら。
もし、この2万円を発注していなければ、そのまま利益となり、給与などに還元できますよね。
もしくは販売していたら2万円以上の現金に変わっていたかもしれませんよね。
そう考えると、在庫がある時点で現金を捨てているのと同じことになってしまいます。
今一度、お店の中で3ヶ月以上動いていない商品がないか?チェックをしてみる方が良いかもしれませんね。
あとは、商品点数を減らすことです。
通常販売するにあたり、展示品やサンプル品が必要になり、販売点数が増えるとそれだけで在庫を抱える状態になってしまい利益の圧迫につながると言われています。
わかりやすい例えで言うと
「ユニクロ」と「しまむら」の経営における違いですね。
ユニクロとしまむらでは売上で言えば、2倍から3倍の差であるのに対し、会社の資産で言えば30倍を超えると言われているそうです。
※聞いた話なのでググってください。
これは、ユニクロが、少品種、自社製造によるコスト管理と在庫管理をしているのに対して、しまむらでは複数ブラント展開と商品点数が多いことから、コスト面、経営面においてユニクロとの差が出ていると言われています。
お店の在庫を減らすことがそのまま利益につながると言っても過言ではないですよね。
今一度お店の中にホコリをかぶっている商品がないか確認してみてはいかがでしょうか?
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