よく経営の講習会など勉強会に参加して言われることは「採用がすべて」ですよという言葉…。
いい会社、いい風土を作ろうと思った時にいい人財を採用するのが当たり前…。
いい人財を採用できないうちはなかなか大変…ということ。
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美容業は教育にコストがかかる業種
確かにいい人財であれば、すぐに結果がでやすいのかもしれません。
美容業界は他の業種と比べて、生産性を上げられるようになるまで時間のかかる業種だと思っています。
売上だけで測るのも良くないとは思いますが、スタイリストとして売上を上げられるようになるまで、おおよそ3年程度かかるものです。
長いスタッフではデビューまで5年以上かかることもあるでしょう。
投資期間と考えると、投資期間にかかる給与を投資費用と考えるとすごく大きいですよね。
仮に年間220万円の給与だとして、3年で660万円の投資。5年で1100万円の投資。
実際にデビューしてからも、月間100万円以上の売上をつくることができるスタイリストさんはすごく一部…だと言われます。
そう考えて「いい採用」が、早くデビューできる人財、売上を上げられる人財と考えると、確かに「いい採用」がすべてなのかもしれません。
ただ美容業界で考えると教育するのが当たり前…。
いい人財であってもなくても、生産性を上げられるようになるまでは教育しなければいけないのは当たり前なのです。
良くない表現かもしれませんが、教育にかかるコストに関して、鈍感な業界なのかもしれないですね。
良い採用とは?
では「いい採用」とは?
確かに、入社前に採用する人財を選べる環境…というのはすごく良いのかもしれません。
しかしながら、当たり前ですが採用にもコストがかかります。
美容業界でいえば、採用単価はおおよそ40万円と言われています。
いい人財といって、採用を絞り込んでいく分だけ採用のコストはかかるものです。
理想で言えば「いい採用」ができる会社の魅力を高めていくこと。
いい人財が集まる風土をつくる。
いい人財が集まる条件を整える。
時間をかけてでも、このことに取り組んでいかなければいけないなぁと感じています。
『採用がすべて』ではなく『教育がすべて』でありたいと思う理由は…。
「教育」というのが、かけがえのない成長の機会だと感じているから…。
教育することで、教育者、管理者の成長にもつながるからだと感じています。
人に教える事を通じて学べる事、自分をかえりみる事が驚くほど多くあるものです。
不器用な子ほど可愛い…と言えるスタッフが多い方が、優しい会社になれそうな気がする。
どこまででも諦めず後輩を指導できる、諦めの悪い先輩というのも悪い気はしない…。
いい人財を採用することよりも、いい人財に育てていける会社の風土があること、面倒見のいい先輩がいることが大事なのではないかと思うのです。
よく「どんな人でも採用する」とか「面接で不合格ってないでしょ」と言われますが、人財の良し悪しをこえて、どんな人財でも一人前に育てられる会社でありたい。
うちを辞めた時に「どこで育てられたの?」と驚かれるくらい、一人前な人財を輩出できるのが理想だと感じています。
今年も一年生が入ってきてもうすぐワンクール。
いい人財に育てていきましょう。
今日も頑張って行きましょう。
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