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【美容師の本音】サロン専売品をネットや量販店で買う人が、実は美容室で「大損」している目に見えない理由

美容室で勧められたシャンプー、ネットで調べたら安く売ってたからこっちで買おうっと!」 「担当の美容師さんにどれが良いかだけ聞いて、買い物カゴはネットショップでポチろう」

いまやスマートフォン一つで何でも安く買える時代。少しでも出費を抑えるために、サロン専売品を行きつけの美容室ではなく、ネット通販や量販店で購入している方は少なくないと思います。

中には、美容師さんに悪気なく「こないだネットで安く買えたよ!」と報告してくださるお客様もいらっしゃいます。

確かに、目の前の金額だけを見れば「得をした」と感じるかもしれません。

しかし、多くの現場を見てきたプロの目線から、少しシビアな現実をお伝えさせてください。 実は、サロン専売品を美容室以外で買っているお客様は、目に見えないところで「それ以上の大きな損」をしている可能性が非常に高いのです。

今回は、なぜネット購入が結果的に損を招くのか、そして美容業界の流通の裏事情と「美容師とお客様の信頼関係」がもたらす本当のメリットを、3000文字の圧倒的解像度で本音でお話しします。

ゆっこさん

のぶさん、ギクッ……!私、まさにこの間お店で紹介してもらったヘアオイル、家に帰ってからネットで探して安いところで見つけちゃいました。同じ商品なんだから、どこで買っても一緒じゃないんですか……?

もこちゃん

私はドラッグストアで買える市販品で良いのがないか、いつもカウンセリングの時に聞いちゃう。「市販のカラー剤ならどこが良い?」とか。これって美容師さん的にはどう思ってるの?

ゆっこさん、もこちゃん、正直ベースでお話しすると、その行動は僕たち美容師にとっても『あまり良い気がしない』というのが本音なんです。はっきりと態度には出しませんが、実はそういうお客様に対しては、無意識のうちに『本当に価値のある情報』を出しにくくなってしまうんですよ。

のぶさん

なぜ美容師は「市販品のおすすめ」を聞かれても答えられないのか?

よくサロンで「市販やったらどんなシャンプーがいい?」「ホームカラーするならどこの薬剤が良い?」と質問されることがあります。

悪気のない質問だとは重々承知しているのですが、結論から言うと、僕たちプロは「よく分からないので、おすすめできる理由がありません」とお答えするしかありません。

なぜなら、私たちは自分が実際に使って、髪質の変化を見届け、責任を持てるプロ用の薬剤(専売品)しか扱っていないからです。

成分表を見ればある程度の予測はつきますが、実際に使ったことのない市販品を「これが良いですよ」と無責任に太鼓判を押すことはできません。

そもそも、市販品とサロン専売品では商品開発のコンセプトそのものが違います。

  • 市販品: 「誰が使ってもそこそこ泡立ち、大失敗しないこと」を目的とした万人向けの大量生産品。

  • サロン専売品: 「目の前のお客様の特定の髪質やダメージを、ピンポイントで劇的に改善すること」を目的とした処方箋のようなプロダクト。

コンセプトが根本から異なるため、そもそも比較すること自体が不可能なのです。

カウンセリングは無料ではない?「ショールーミング」がもたらす心の壁

さらに悲しいのは、店内に並んでいるサロン商品をお客様が指さしながら、「私の髪にはどれが合っていますか?」と熱心に質問され、私たちが髪質を見極めてアドバイスしている最中に、手元のスマホでネットの最安値を検索されているケースです(これを商業用語でショールーミングと呼びます)。

美容師も一人の「人間」です。

お客様の髪を本気で綺麗にしたいからこそ、これまでの施術履歴や髪質を必死に分析して知識を提供しています。

その知識やカウンセリングという技術だけを無料で受け取り、利益は他のお店(ネットショップ)に落とされるのを見て、良い気がするスタッフは一人もいません。

「このお客様は、うちの技術や提案の価値ではなく、単に『安さ』だけを求めているんだな。近くに別の安いサロンができたら、きっとそっちに移ってしまうだろうな」

そう感じてしまうのが自然な人間心理です。

表立って接客態度を変えるようなことは絶対にしませんが、心の中では「このお客様には、これ以上踏み込んだ良い提案や、特別な裏情報は出しにくいな」というシャッターが、無意識のうちに下りてしまいます。

厳しい言い方かもしれませんが、コストカットのためにサロンを都合よく利用される方を、お店側としても「生涯にわたって大切にしたい特別なお客様」として位置づけるのは、どうしても難しくなってしまうのです。

大手メーカーも注目する美容室の価値と「先行販売」の裏事情

ここで、少し美容業界のマーケティングの裏側をお話しします。

実は大手の美容・化粧品メーカーなどからも、日本の美容室は「トレンドの発信源」として一目置かれています。

「美容室で売れるものは、必ず一般市場でも爆発的に当たる」という明確なマーケティングロジックがあるからです。

そのため、メーカー側も最新のテクノロジーを詰め込んだ自信作を、一般発売する前に「美容室先行販売」という形で、私たちサロンに優先的に提供してくださることが多々あります。

例えば、美容機器やドライヤー、ヘアアイロンなどで絶大な人気を誇る「MTG(ReFaなど)」さん。

彼らのようなトップメーカーも、最新モデルのドライヤーや革新的な美容機器を発売する際は、まず信頼できる美容室だけに特化価格や先行販売という形で商品を下ろしてくださいます。

こうした最新のプレミアム商品は、当然ながら製造数に限りがあったり、市場で一時的にプレミア価格がつくほどの争奪戦になります。

ネット買い派が直面する、目に見えない「最大の機会損失」

さあ、ここで先ほどの「信頼関係」の話に繋がります。

メーカーから「限定10台しか入荷できませんでした」という超人気の先行販売ドライヤーや、手に入れることすら難しいプレミアムな新商品がサロンに届いたとき、私たち美容師は一体誰から順番にご案内するでしょうか?

もこちゃん

……あっ。やっぱり、普段からお店でシャンプーやオイルを買って、髪を一緒に労ってくれているお客様よね?

その通りです。普段から『のぶさんが選んでくれたものだから』とサロンで商品を購入し、僕たちを信頼して髪を預けてくださる大切なお客様に、真っ先に一番良い情報と限定商品をお届けしたいと思うのが、人間の血の通ったお付き合いというものです。

のぶさん

ネットで安く買うお客様は、数百円、数千円の目先の現金を浮かせているかもしれません。

しかしその代償として、以下のような「サロンに通うことで得られるはずの膨大なメリット」をすべてドブに捨てていることになります。

  • 市場に出回らない「最新機器の先行販売」の案内枠

  • あなたの髪の数ヶ月後を見据えた「本気の裏提案」やアドバイス

  • トラブルが起きたときに親身になって対応してもらえる「プロの保証責任」

  • 「この人を絶対に綺麗にしたい」という美容師側の圧倒的な熱量 

これらはすべて、ネット通販の購入履歴には絶対に付いてこない、プライスレスな価値です。

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まとめ:その買い物は、本当に「得」をしていますか?

サロン専売品をサロンで買うというのは、単に「モノ」を買っているわけではありません。その商品をあなたの髪に合わせてセレクトしてくれた美容師との「信頼関係への投資」です。

数百円の安さを求めてネットの海を回遊するか、それとも信頼できる美容師と強固なパートナーシップを結んで、常に最先端の美と特別なおもてなしを受け取り続けるか。

長期的な視点で見たときに、どちらが本当にあなたの髪を美しく、そして毎日を豊かにしてくれるでしょうか?

次にサロンで気になる商品を見つけたときは、ぜひ画面の中の数字ではなく、目の前の美容師の「熱量」と「未来の提案」を受け取ってみてください。

その選択こそが、あなたの髪の価値を何倍にも高めてくれるはずです。