「最近、抜け毛が気になるんですけど、何か使ったほうがいいですか?」
「頭皮ケアって、何から始めたらいいですか?」
美容室で仕事をしていると、お客様からこんな質問をいただくことがあります。
育毛や発毛というと、どうしても男性向けの商品やサービスを思い浮かべる人が多いかもしれません。
一方で、女性にも髪のボリュームや抜け毛について悩んでいる人はいます。
ただ、女性の薄毛や抜け毛を男性とまったく同じものとして考えることはできません。
僕自身、お客様から相談を受けたときに、いきなり「これを使えば髪が生えます」といった提案はしていません。
まずは、毎日のシャンプーから頭皮を健やかに保つケアを始めてみる。
その入り口として提案することがある商品のひとつが、サロン専売の「プテロ」です。
今回は、実際にプテロを扱っている美容師として、使用感や僕が好印象に感じているところ、そして「糖化」「育毛」といった言葉をどう考えているかまで紹介します。
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Table of Contents
女性の抜け毛・薄毛は男性と同じではない
まず、ここは最初に整理しておきたいところです。
男性型脱毛症と女性型脱毛症は、同じように「薄毛」と表現されることがありますが、同じものではありません。
男性型脱毛症では男性ホルモンの影響が明らかになっている一方、女性型脱毛症では男性ホルモンの影響について明確なデータはなく、さまざまな要因が関係すると考えられています。
だから僕は、女性のお客様から抜け毛について相談されたときに、
「男性向けの育毛ケアを、そのまま女性にも」
とは考えていません。
また、シャンプーは脱毛症を診断したり治療したりするものでもありません。
急激に抜け毛が増えた、明らかに脱毛している部分がある、頭皮に炎症があるなどの場合は、美容室だけで判断せず皮膚科などの医療機関へ相談してください。
美容師として提案できるのは、その手前にある毎日の頭皮と髪のお手入れです。
プテロは「頭皮ケアを始めたい」という相談で提案することが多い

僕の場合、こちらから突然、
「育毛シャンプー使いましょう」
と提案するというより、お客様から質問を受けたことをきっかけに紹介することが多いです。
「最近、抜け毛が気になる」
「髪のボリュームが以前と違う」
「頭皮ケアを始めたほうがいい?」
そんな相談ですね。
そこでいきなり発毛や育毛という強い言葉から入るのではなく、
「まずは毎日使うシャンプーなどで、頭皮を健やかに保つケアから始めてみませんか?」
という提案をします。
その選択肢のひとつがプテロです。
ゆっこさん
のぶさん
実際に使って感じるプテロARシャンプーの使用感
ここからは、成分表を見ただけの評価ではなく、実際にサロンで扱い、自分でも使った美容師としての感想です。
まず印象的なのが、泡立ちです。
僕はプテロの泡を**「やわらかい」**と感じます。
頭皮ケアを意識した商品というと、洗っているときの爽快感がかなり強かったり、髪の仕上がりよりも頭皮を洗うことを優先したようなイメージを持つ人もいると思います。
プテロは、そうした強い使用感とは少し違います。
普段のシャンプーとして取り入れやすい使用感です。
香りは、爽やかな柑橘系。
頭皮ケア商品だからといって、いかにも薬用という印象の香りではありません。
シャンプーはほぼ毎日使うものなので、こういう「普通に気持ちよく使える」という部分も、継続するうえでは大切だと思っています。
トリートメントの「軽さ」が僕は好き
そして、僕がプテロシリーズで好印象なのが、トリートメントです。
かなりさらっとしていて、仕上がりも軽め。
いわゆる、
「毛先をしっとり重くまとめる」
ことを主役にしたトリートメントとは少し印象が違います。
僕は、この軽さをむしろプラスに感じています。
頭皮や髪を健やかに保つことを意識して選ぶシリーズで、トリートメントだけ極端に重たい質感になるより、こうした軽さのほうが使いやすい。
もちろん、「余計なコンディショニング成分を省いているから軽い」と処方意図まで僕から断定することはできません。
でも実際に使う美容師としては、
必要以上に重たい仕上がりにならないところに好感を持っています。
特に、髪が細くなってきた、トップのボリュームを残したいという人にとって、仕上がりの重さは気になるところだと思います。
一方で、ブリーチや縮毛矯正などで毛先のダメージケアをしっかり行いたい場合は、頭皮ケアと毛先のケアを分けて考えることもあります。
ひとつの商品ですべてを解決しようとしなくてもいいんです。
プテロの「糖化」という考え方はどう見る?
プテロについて調べると、「糖化」という言葉を目にすることがあります。
糖化とは、糖がタンパク質などと反応し、AGEs(終末糖化産物)が生成される反応です。
頭皮や毛包とAGEsの関係については研究されています。
ただし、
「頭皮が糖化する=抜け毛の原因」
「糖化対策をする=髪が生える」
と単純につなげることはできません。
以前のこの記事では、僕自身も糖化と抜け毛の関係をかなり直接的に説明していました。
現在あらためて研究を見ると、そこまで単純に言い切るべきではないと考えています。
糖化と髪について、現在分かっていることとまだ言い切れないことは別の記事で詳しく整理しました。
→ 髪の「糖化」とは?白髪・薄毛・抜け毛との関係を美容師が調べてみた
「糖化に着目した商品だから使えば発毛する」という選び方ではなく、頭皮ケアを考えるひとつの選択肢として見るのがいいと思います。
「育毛シャンプー」として過度な期待はしない
ここも大切です。
シャンプーを変えるだけで、すべての薄毛や抜け毛を改善できるわけではありません。
女性型脱毛症には医学的に検討されている治療法があり、日本皮膚科学会では女性型脱毛症に対してミノキシジル外用などが推奨されています。
つまり、
日常の頭皮ケアと、脱毛症の治療は別の話です。
プテロを使う目的も、
「これで髪を生やす」
と考えるより、
毎日のシャンプーを通して、頭皮を清潔にし、健やかに保つ習慣をつくる。
僕はそのくらいの距離感で提案しています。
プテロはどんな人に提案しやすい?
僕が美容室で提案するなら、
最近、髪のボリュームが気になってきた人。
抜け毛をきっかけに、頭皮ケアへ興味を持ち始めた人。
頭皮ケアはしたいけれど、何から始めればいいか分からない人。
こうした人には選択肢のひとつになると思います。
反対に、明らかな脱毛が起きている人に「まずシャンプーで様子を見ましょう」とは言いません。
また、毛先のハイダメージを最優先でケアしたい人なら、別のヘアケアを組み合わせたり、そちらを優先したりする場合もあります。
頭皮ケアの商品だから、すべての髪悩みに対応させる必要はない。
その人が今、何を目的に使うのか。
美容室ではそこを一緒に考えて選びます。
プテロの使い方は、まずメーカーの案内を基本に
旧記事では、シャンプーの泡パックや頭皮マッサージ、エッセンス、機器まで細かな手順を紹介していました。
商品はリニューアルや仕様変更が行われることもあるため、現在使っている商品の使用量や放置時間については、パッケージやメーカーの最新案内を基本にしてください。
そしてシャンプーそのものについては、
きちんと泡立てて頭皮を洗い、しっかりすすぐ。
まずは基本を丁寧に行うことが大切です。
シャンプーの洗い方については、別の記事で詳しく紹介しています。
→ 正しいシャンプーの洗い方|美容師が毎日の洗髪で大切にしている5つの基本
まとめ|女性の頭皮ケアを始める「入り口」として
プテロARシャンプーを実際に扱っていて僕が感じるのは、
頭皮ケアを特別なものにしすぎず、普段のシャンプーとして取り入れやすいこと。
泡立ちはやわらかく、香りは爽やかな柑橘系。
トリートメントもさらっと軽く、僕はこの重たすぎない仕上がりを好意的に感じています。
ただし、プテロを使えば薄毛や抜け毛が治る、髪が生える、といった商品として紹介するつもりはありません。
抜け毛が気になり始めたとき、
「何か特別なことをしなきゃ」ではなく、まず毎日使っているものから頭皮ケアを考えてみる。
その入り口として、美容師がお客様と相談しながら選ぶ。
プテロは、そんな使い方がしやすいシリーズだと思っています。
そして、急激な抜け毛や明らかな脱毛がある場合は、シャンプーだけで解決しようとせず医療機関へ相談してください。
頭皮ケアでできることと、医療で診てもらうこと。
そこをきちんと分けながら、自分の髪と長く付き合っていくことが大切だと思います。

