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「おしゃれ染め」と「白髪染め」で傷みやダメージは違うの?失敗しないオーダー方法

「おしゃれ染め」と「白髪染め」で傷みやダメージは違うの?失敗しないオーダー方法

日本人女性のおおよそ7割がヘアカラーをしているそうです。

※ポーラ文化研究所の調査を参考にしました。
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/culture/survey/011.html

ヘアカラーには 「おしゃれ染め」と「白髪染め」がありますが、その違いはご存知でしょうか?

一般的には、好きな色味を楽しむヘアカラーが「おしゃれ染め」で、生えてきた白髪を染めるのが「白髪染め」と認識されているのではないでしょうか?

この記事では「おしゃれ染め」と「白髪染め」の違いについて、説明していきますね。

白髪染めが増えるのは40代から

同じく、ポーラ文化研究所のデータを参考にしたところ、30代のヘアカラーの内訳が「カラーリング(おしゃれ染め)」が多いのに対し、40代のヘアカラーの内訳は「白髪染め」が多いという結果に。

また、染める時の理由も34歳までは「気分を変えたい」というのが大多数の意見に対して、35歳以上は「身だしなみ」という染める理由の変化も見られます。

年代とともにヘアカラーに求めるものは変化していく様ですが、実際に「おしゃれ染め」と「白髪染め」にはどんな違いがあるのでしょうか?

「おしゃれ染め」と「白髪染め」の違い

ヘアカラーを分類すると、ブリーチ、アルカリカラー、ヘアマニキュア、カラートリートメント、カラースプレーなど、かなり多くの種類に分類できます。

ここでは、おしゃれ染めにも白髪染めにも対応できる、明るさと色味の表現の幅が広いアルカリカラー(酸化染料剤)についてまとめてます。

アルカリカラーに出来ること

  1. メラニン色素を分解して髪の色を明るく
  2. 明るくしながら色味を入れることができる
  3. 髪の色を暗く染めることができる

カラーの種類について知りたい方は、「サロンカラー」と「ホームカラー」の違いについてまとめたこちらの記事を参考にしてください。

おしゃれ染めとは

おしゃれ染めとは、髪の色の「明るさ・色味」を変える事が出来るヘアカラーのことを指します。

「髪色を明るくする」というのが、ひとつのポイントになりますが、おしゃれ染めは色や明るさのバリエーションが多いことが特徴になります。
メーカーによっては、200色を超えるバリエーションを持ったカラーブランドもあります。

  • 明るさ(縦軸)は、5〜13レベル
  • 色調(横軸)は、15〜30色

このぐらいのカラーバリエーションがあるので、ひとりひとりの要望に合ったカラーを楽しむことができます。
もっと明るいヘアカラーを楽しみたい方は、ブリーチやライトナーを組み合わせて、14レベル以上の明るいヘアカラーも楽しめます。

白髪染めとは

実は、白髪染めとおしゃれ染めに明確な「境界線」があるかといえば、一切ありません。

おしゃれ染めの様に、メラニン色素を分解して髪を明るくする事もできますし、好きな色味を入れることもできます。

ただし、白髪染めには「白髪を染めるという前提」があるため、どうしても「脱色剤」よりも「染料」が多くなってしまいます。

また、メラニン色素に近い色を再現するために、暗めの染料が多くなってしまうこともあり、鮮やかな色調は再現できず、暗めの色調になりがちです。

  • 明るさ(縦軸)は、3〜8レベル
  • 色調(横軸)は、8〜15色

比較すると白髪染めは、かなりカラーの表現幅が狭められてしまいます。

“追記”
白髪染めの目的は、白髪に色を入れて染める事が目的なので、アルカリカラー以外のヘアマニキュアやカラートリートメントで染める事もできますが、黒髪を明るくする事ができないため、明るいヘアカラーを楽しむことはできません。

最大の違いは「色表現」の幅

「おしゃれ染め」と「白髪染め」の1番の違いは「色表現」の幅です。

特に「明るさの壁」は大きく、白髪を染める目的の場合、脱色剤を多く配合できないため、明るく染める事ができません。

また「色味の壁」もあり、白髪を染める染料は、濁った色味がおおく、透き通った色表現や鮮やかな色表現ができません。

暗めのカラーの方が傷みにくい

色表現の違い以外に差があるとすれば、ダメージの違いがあります。

一般的にヘアカラーは、メラニン色素を分解する「脱色」の度合いで、髪の明るさが変化します。

明るくするためには、より多くのメラニン色素を分解する必要があるのですが、明るくするほど、強いブリーチ力(脱色力)が必要なため、痛みやすいと言われています。

明るめのヘアカラーをした後に、暗めのカラーリングをしても、すぐに明るく戻ってしまうのは、ダメージによるものと言われています。

おしゃれ染めでは白髪は染まらないの?

実際のところ、明るめのおしゃれ染めで、白髪はほとんど染まりません。

白髪に薄く色が入った様に見えますが、周りの黒髪がそこまで明るく染まらないため、白髪だけが浮いた様に見えてしまいます。

しかし、おしゃれ染めでも暗めに染めた場合は、白髪は染まります。

一般的には「8レベル」より暗めのヘアカラーは、白髪が染まるくらい濃い染料が使われています。

「明るめ白髪染め」ってどうやってるの?

しかしながら、街ではたまに明るめの白髪染めをされている方を見かけます。

ミセス世代の方に多いようにも感じますが、比較的若い白髪世代の方でも明るめのヘアカラーをされている方を見かけます。

「白髪の割合が多い」明るめの白髪染めパターン

おしゃれ染め(明るいヘアカラー)で白髪染めをした場合、白髪には淡く(薄く)色が入り、もともとの黒髪は、そこまで明るくならないので、白髪が浮いて見えてしまいます。

ただし、ほとんどが白髪で黒髪がない場合は、明るめに染めても、白髪と黒髪の明度差を感じることが無いので浮いて見える心配がありません。

そのため「ほぼ白髪」の方は、明るめの白髪染めをしても馴染んで見えやすいので、比較的明るめの白髪染めに向いてます。

メッシュやダブルカラーを組み合わせるパターン

おしゃれ染め(明るいヘアカラー)で白髪が浮いて見えてしまうのは、黒髪がそこまで明るくならないのが理由。

そのため、黒髪を事前にブリーチで明るく脱色してから、明るめ白髪染めをすると白髪と黒髪の明度差が狭まるため、明るく染めても馴染んで見えやすくなります。

明るめ白髪染めはリスクもあるので美容師さんに相談してください

通常は一度のプロセスで染められる白髪染めですが、明るめ白髪染めは、ブリーチやメッシュをした上にカラーを重ねるため、カラーの回数が増えてしまいます。

ダメージにつながりやすい施術を伴うので、自分の髪質でも可能なのか、美容師さんに相談してみてください。

【最後に】失敗しないオーダー方法

美容室でヘアカラーをオーダーする際に「おしゃれ染め」で明るくカラーを楽しみたいのに、白髪が混じっている為に暗い色にされてしまった。
白髪が気になるからしっかり染めて欲しいのに、明るめに染められて白髪が浮いてしまった。

など「うまく伝えられない」というオーダーの難しさもありますよね。

失敗しないためにも気をつけたい2つのポイントはこちら

  1. 白髪を優先したいのか色味を優先したいのかハッキリ伝える
  2. 必ずカラーチャート(色見本)で確認

カラーの失敗理由のほとんどは、美容師さんとのイメージの共有のズレ。
こちらが伝えたイメージと美容師さんの思っているイメージは案外ずれやすいものです。

言葉で「ピンク」といっても「サーモンピンク」や「ビビットピンク」など、イメージする色味は変わります。

事前にカラー画像を用意していったり、お店でチャート(見本)などで確認するようにしましょう。

カラーデザインなどについても投稿予定です

この記事では「おしゃれ染め」と「白髪染め」の違いについて書いてみましたが、ダブルカラーやインナーカラーなど、サロンでできるデザインカラーについても記事にまとめていく予定です。

今後とも「NOBU MARCHE」をよろしくお願いします。