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初めての白髪染め、暗くしなくて大丈夫?美容師が「なじませる」ことをすすめる理由

初めての白髪染めで暗くするか迷う大人女性と、白髪を自然になじませて今までの髪色を楽しむ方法を提案する美容師のイラスト

白髪を見つけた。

そろそろ染めた方がいいのかな。

でも「白髪染め」って、なんとなく暗くなりそう。

一度始めたら、ずっと白髪染めを続けることになるのかな。

初めて白髪を染めようと思ったとき、こんなふうに少し身構えてしまう方は珍しくありません。

でも僕は、初めて白髪を染めるお客様に、最初から白髪を全部きっちり染めることをゴールにしなくてもいいとお話ししています。

少しくらい白髪が残っても、全体になじんでいればいい。

今まで好きだった明るさや髪色を、急に諦める必要もありません。

初めての白髪染めは「白髪を隠す日」ではなく、これからのカラーをどう楽しむか考える日くらいでいいと思っています。

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初めての白髪染め、まず聞くのは「何色にしますか?」ではありません

初めて白髪を染めるお客様には、僕からこんなことを聞くことがあります。

白髪染めって、どんなイメージですか?

そしてもうひとつ。

ネガティブな印象とか、これは嫌だなってことあります?」

白髪染めと聞いて、

「暗くなるのは嫌」

「いかにも白髪染めしました、みたいになるのは嫌」

と思っている方もいます。

意外と気になるのが、周りの人からどう見られるか。

「白髪染めしたんだ?」

と友達から言われるのも嫌。

反対に、少し白髪を残してなじませていると、

「白髪染めしないの?」

と聞かれる。

これも嫌だったりするんですよね。

ゆっこさん

わかるかも。「ついに白髪染め始めたんだ」って思われるの、ちょっと複雑……。

だから、白髪が何本あるかだけでカラーを決めるのではなく、

「今までくらいの明るさが好き?」

「少し雰囲気を変えてみる?」

「好きな色はあります?」

そんな話をします。

「白髪染めしました」じゃなくて「髪色変えたんだ」でいい

たとえば、少し明るさを落としてオリーブベージュにしたとします。

友達から、

「髪色変えた?」

と聞かれたら、

美容師さんのおすすめで、少し暗めのオリーブベージュにしてもらったんだ。色落ちもきれいなんだって

それでいいと思うんです。

実際には白髪にも色がなじむように、カラー剤の配合を調整している。

でも本人にとっては、いつものヘアカラーを少し変えただけ。

「今日から白髪染めを始めました」と宣言する必要なんてありません。

白髪が出てきたからといって、それまで楽しんできたヘアカラーと急に別物になるわけではないんです。

「そもそも、おしゃれ染めと白髪染めって何が違うの?」という方は、色のつくり方やダメージ、切り替え方の違いをこちらの記事で詳しく解説しています。

→ おしゃれ染めと白髪染めは何が違う?美容師が教える色・ダメージ・切り替え方

初めてなら「しっかり染める」より、なじませるくらいでいい

初めての白髪染めは白髪を完全に隠すより、髪色全体になじませて考えることを示した図解

僕自身、初めて白髪を染める方には、基本的に白髪をなじませるくらいの仕上がりをおすすめしています。

白髪一本一本を濃いブラウンで完全に隠すことより、鏡を普通に見たときに全体が自然に見えること。

僕はそちらを大切にします。

白髪はもともとの黒髪とは色の土台が違います。

そのため、黒髪と白髪を一緒にカラーしても、一本一本がまったく同じ色に見えるとは限りません。

でも、それで失敗というわけではありません。

少し白髪がキラッと明るく見えても、全体になじんでいて、人と話すくらいの距離から気にならなければ十分きれい。

僕はそう考えています。

白髪だけを探して鏡を見ると気になります。でも髪型全体として見たら、案外わからないものですよ。

のぶさん

初めての白髪染めで、いきなり暗くしない理由

もうひとつ、初めての白髪染めで僕が必要以上に暗い色をおすすめしない理由があります。

次回以降のカラーの自由度を残しておきたいからです。

濃い染料でかなり暗く染めた髪は、

「次はもう少し明るくしたい」

と思ったとき、簡単には明るくできないことがあります。

美容室でも、暗く染めた履歴が残っている場合には、通常のカラーだけでは希望する明るさまで上げにくく、状態によっては脱染やブリーチを含めた別の方法を検討することがあります。

初めて白髪を染める時点では、これからどんなカラーが好きになるか分かりません。

だったら最初から選択肢を狭くしなくてもいい。

僕は8レベル前後、場合によってはそれより明るい仕上がりから考えることも多いです。

もちろん、これはすべての人に「8レベルが正解」という意味ではありません。

髪質、白髪の量、今までのカラー履歴、希望する色によって調整します。

暗めの白髪染めが向いている人もいます

では、初めてなら絶対に明るくした方がいいのか。

そんなこともありません。

たとえば、

  • もともとヘアカラーをしていない
  • 久しぶりにカラーをする
  • 明るい髪色そのものが好きではない
  • 色落ちして髪が明るく見えるのが嫌

こんな方なら、最初から落ち着いた色を選ぶこともあります。

大切なのは、

「白髪だから暗くする」のか、「暗い髪色が好きだから暗くする」のか。

ここは似ているようで、かなり違います。

白髪を隠すためだけに好きでもない暗さを選ぶ必要はありません。

暗めが好きなら、暗めにする。

明るいカラーが好きなら、その雰囲気を残しながら白髪をなじませる。

白髪染めも普通のヘアカラーと同じように、自分の好きな髪色から考えていいんです。

白髪が少しキラッと残ったら、失敗?

明るめに白髪をなじませると、光の当たり方によって白髪が少し明るく見えることがあります。

「染まってない?」

と感じるかもしれません。

僕の場合は、全体として自然になじんでいれば、まず仕上がりを見てもらいます。

明るい方が全体として自然に見えたり、ツヤがきれいに感じられたりすることもあるからです。

それでも、

「やっぱりここが気になる」

ということなら、遠慮なく言ってください。

僕のサロンなら、必要であれば無料のお直しで対応します。

最初から「絶対にこの染まり方に慣れてください」という話ではありません。

どのくらい白髪が見えても気にならないかは、人によって違う。

だからこそ、初回から正解を決めつけず、お客様と一緒にちょうどいいところを探します。

白髪と黒髪は、もともとの素材が違う

初めて白髪を染める方に、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。

白髪と黒髪では、カラー前の状態が違います。

黒髪にはメラニン色素がありますが、白髪ではその色素が大きく減っています。

つまり、同じ薬剤を塗ったからといって、黒髪と白髪がまったく同じ見え方になるとは限りません。

だから僕は、

一本一本を完全に均一にすることに、あまり神経質にならなくて大丈夫ですよ。

とお話ししています。

実際に人と向かい合って話すくらいの距離なら、一本一本のわずかな色差より、髪全体の明るさやツヤ、ヘアスタイルとしてのまとまりの方が先に目に入ります。

白髪だけを探すように鏡を見る必要はありません。

白髪は色落ちも見ながら、次回調整すればいい

ヘアカラーは、染めたその日だけを見て終わりではありません。

時間が経てば少しずつ色は変化します。

僕のサロンワークでは、白髪部分の方が先に明るく見えてくると感じることもあります。

そんなときは、

前回、白髪のところが少し早く明るくなりました

次のカラーで伝えてもらえれば大丈夫

白髪へ入れる色を少し調整する。

明るさを変える。

色味を変える。

一回目のカラーを見て、二回目を調整する。

それも普通のヘアカラーと同じです。

初めての白髪染めだからといって、一回でこの先何年ものカラーを決める必要はありません。

初めての白髪染めは「白髪を隠す日」じゃなくていい

初めて白髪を染めるとき、

「全部ちゃんと染めなきゃ」

と思わなくて大丈夫です。

少し白髪が明るく見えても、全体になじんでいればいい。

今まで明るいカラーを楽しんでいたなら、それを続けてもいい。

暗い髪が好きなら、落ち着いた色を選んでもいい。

そして色落ちして気になるところが出てきたら、次回また調整すればいい。

白髪染めを始めることは、好きな髪色を諦めることではありません

むしろ、

「今までのカラーに、白髪も一緒に参加してもらう」

くらいに考えてみてもいいと思います。

初めて白髪を見つけると、どうしてもそこだけが気になります。

でも僕たち美容師が見ているのは、白髪一本ではなく髪全体です。

だから、そんなに白髪だけを追いかけなくても大丈夫。

白髪を完全に隠すことより、鏡を見たときに自分の髪色を好きでいられること

初めての白髪染めは、そこから始めてみてください。