年齢を重ねるとともに気になってくる白髪。
一般的に白髪が出始めるのは、男性で30歳前後、女性で35歳前後からと言われています。
最初の頃は白髪が生えてきたら、1本ずつ抜くという対処でもごまかせますが、増えてくると、そうはいかないもの。
また髪の毛を抜くのは、頭皮や毛根、毛母細胞へのダメージにつながる可能性もあるので、なるべくなら控えたいところです。
では、白髪を見つけてから、初めて白髪染めをしようと思った時に、どのようにすれば失敗しない白髪染めヘアカラーができるでしょうか?
この記事では、白髪染めに失敗してしまうケースと、失敗しないためのコツについて説明していきますね。
Table of Contents
初めての白髪染めの失敗例と理由とは?
今まで「おしゃれ染め」をしていて、白髪が目立ってきたから白髪を隠そうと「白髪染め」を始めた方、そもそもヘアカラーをしたことが無くて、白髪染めが初めてのヘアカラーだった方など、染めるシーンやタイミングは色々あると思います。
しかし、実際に白髪染めをしてみたらイメージと違った、暗くなりすぎてたり、染めムラができてしまった、など初めての「白髪染め」は、初めての「おしゃれ染め」よりも失敗リスクが高いもの。
よくある白髪染めの失敗例と失敗理由とについてまとめますね。
【失敗事例】初めての白髪染めはここに注意!
- 思ったより暗くなり過ぎた
- 思ったより明るくなり過ぎた
実際に白髪染めをしてみたら、失敗したという事例は多いです。
よくある白髪染めの失敗がこの2つ。
美容室のカウンセリング時の仕上がりイメージのズレや、市販品のカラー剤と髪質のミスマッチなどがあると、イメージと違った…という失敗が起きてしまいます。
よくある失敗①白髪染めで暗くなり過ぎた
こちらはサロンカラーでもセルフカラーでも起きやすい失敗事例ですが、もともとおしゃれ染めをされていた方に多い事例です。
初めて染める方は、真っ黒のカラー剤を選ばない限りは、地毛よりは明るく仕上がることがほとんどですので、白髪染めをして「暗くなり過ぎた」と感じることはほとんどないと思います。
【暗くなり過ぎ】失敗していまう理由
- そもそも染料の割合が違う
- 脱色と染色のタイミングが違う
白髪染めをしてみたら、思ったより暗くなってしまう失敗理由を説明します。
これはヘアカラー剤に含まれる、おしゃれ染めと白髪染めの染料の割合が違うため起ってしまう失敗事例です。
ヘアカラー剤(アルカリカラー)には、脱色剤、染料、コンディショニング成分、が入っています。
白髪染めは、しっかり白髪を染めることが目的なので、脱色剤よりも染料の割合が多く配合されています。そのため、おしゃれ染めと比較すると暗くする染料が多いため、同じ明るさのレベルを選んでも、少し暗めに仕上がってしまう事があります。
脱色と発色のタイミングが違う
もう一つの失敗する理由は、カラー剤の特徴でもあるのですが、薬剤の反応時間の違いがあります。
ヘアカラー剤は1剤と2剤を混ぜてから、すぐに酸化反応が起こります、反応としては、脱色と染色のどちらも同じように進むのですが、脱色よりも染色の作用の方が若干遅れて反応します。
まず明るく(脱色)してから、暗くなる(染色)します。
カラー剤は、髪の毛に塗布した瞬間から、アルカリの力でキューティクルを開き、毛髪内部のメラニン色素を分解します。
それと同時に、染色反応も起こるのですが、髪の毛の中に定着する大きさまで、染料が結合するのに時間がかかってしまいます。
そのためヘアカラーを塗り終えて、明るくなってきたから、もう少し時間を置いて、明るくしようと思っても、それ以上明るくならず、逆に染色反応で、暗くなってしまう事もあるのです。
【対処】暗くなり過ぎた時の対処法
まずは、白髪染めヘアカラーで暗くならないように、美容師さんに相談することはもちろんですが、もしも暗くなってしまった場合は、下記のように対応します。
白髪染めの濃い色はブリーチじゃないと落とせない。
白髪染めの染料には、白髪をしっかり染めるため、かなり濃い色素が使われています。
そのため、通常のヘアカラーでもともとのメラニン色素を分解したところで、染色が濃いために、明るくすることはできません。
白髪染めの染料を壊すためには、より強い酸化反応を使ってブリーチ(脱色)するしかありません。
ブリーチした後は、染料が分解されて明るい髪色になっているので、その後に希望するカラーで再度染めるため、髪への負担がかかってしまいます。
ただし、ブリーチには染料を壊すだけでなく、もともとのメラニン色素を分解してしまう作用があるため、髪のダメージが大きくなってしまう点と、かなり明るい髪色になってしまうリスクがあります。
よくある失敗②白髪染めで明るくなり過ぎた
もう一つの失敗事例は、美容室で染めるときには起こりにくい失敗ですが、初めてのヘアカラーで自分で染める時に起こりやすい失敗です。
全体が均一に明るくなるのではなく、特に根本だけ明るくなってしまう、色ムラも起こりやすいので、注意が必要です。
【明るくなり過ぎ】失敗していまう理由
初めて自分で白髪を染める時は、ついつい目につきやすい、生え際や分け目ばかりを重点的に染めてしまいがち。
ヘアカラーの染まり具合は、放置時間、塗布量、温度、に左右されます。
根本ばかりに時間をかけて、たくさん薬剤を塗ってしまうために、全体をまんべんなく染めることができずムラになってしまう事が多いです。
また、同じ量を均一に塗っても、体温の影響を受けるため、毛先のよりも根本が明るく染まりやすいです。
美容室で染める時は、あまり明るくなる失敗はすくないので、美容師さんに相談しながらそめましょう。
【対処】明るくなり過ぎた時の対処法
ここで、明るくなり過ぎてしまった場合の対処は、暗くなり過ぎてしまった時よりは、負担なく修正する事ができます。
明るくなり過ぎた場合は、希望の髪色まで暗くするだけなので、希望の明るさに調合したヘアカラー剤をもう一度塗布して直す事ができます。
また、色を入れるだけなら、髪を明るくするよりもアルカリの量を減らす事ができるので、髪への負担は少なくて済みます。
失敗しない白髪染めの染め方とオーダー方法
ここまで、はじめての白髪染めの失敗事例についてまとめてみましたが、ここからは失敗しない白髪染めについて説明します。
白髪の割合が5%未満ならおしゃれ染めで十分
初めて白髪を見つけた時は、ショックでかなり気になってしまうもので、何とかして白髪を隠したいと考えてしまうものですが、白髪が5%未満なら、おしゃれ染めでも十分に馴染ませられるので、ごまかせてしまいます。
黒髪の中に白髪が有れば、1本だけでもかなり気になってしまいますが、おしゃれ染めで明るく染めた茶色の髪の中に白髪があってもそこまで目立つことはありません。
あくまで目安ですが、白髪の割合が5%未満なら、おしゃれ染めでも馴染んで目立たなくすることは可能なので、あまり白髪にこだわらす、暗く染め過ぎないのがおすすめです。
白髪が10%程度なら明るめ白髪染めがおすすめ
白髪がだいぶ増えてきて10%程度になってくると、明るめのおしゃれ染めでも、白髪が光って見えるくらい、少し目立ちやすくなってしまいます。
少し白髪が増えてきたと感じる方は「おしゃれ染め+白髪染め」で薬剤をコントロールしてもらったり、おしゃれ染めだけで馴染ませる「ハイライト+おしゃれ染め」という方法もあります。
自分らしい髪色を楽しむためにもまずは相談を
年齢とともに気になる白髪ですが、白髪に囚われすぎず、自分らしい髪色を楽しめるのが一番です。
まずは担当してもらっている美容師さんに相談してみてください。
いろいろな方の悩みを知っているだけに、最適な提案をしてくれるはずです。
プロに相談してステキなカラーリングを楽しんでみてくださいね。