朝、鏡を見ると前髪がぱっくり割れている。
水で少し濡らしてみても、乾くとまた同じところで分かれてしまう。
そんな経験はありませんか?
前髪は顔の印象を左右する部分だけに、朝からうまくまとまらないと気になりますよね。
美容室でも、前髪が割れる、浮いてしまう、思った方向に流れないといった相談を受けることがあります。
そんなとき、僕がお伝えしたいのは、寝癖を直すなら、まず髪の根元を濡らすことです。
特別な寝癖直しウォーターがなくても、水だけで整えられることはたくさんあります。
今回は、前髪が割れる理由から、水を使った正しい寝癖直し、そして美容室でも実践している乾かし方までお話しします。
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Table of Contents
前髪がぱっくり割れるのはなぜ?

前髪が割れる理由には、大きく分けて「もともとの生え癖」と「寝ている間についた癖」があります。
髪は一本一本、生えている方向が違います。
前に向かって生える髪もあれば、左右に流れやすい髪、根元から立ち上がりやすい髪もあります。
特に前髪の生え際に強い毛流れがあると、同じ場所でぱっくり分かれやすくなります。
長年同じ位置で分けていた方は、いつもの分け目に沿って髪が落ちやすいこともあります。
こうした生え方を見ながら、前髪の長さや厚み、乾かし方を考えるのが美容師の仕事です。
夜、髪を乾かしたつもりでも、根元に水分が残っていたり、寝汗で湿ったりすると、寝ている間に髪の形が変わることがあります。
髪は濡れると形を変えやすくなり、乾くとその形が保たれやすくなります。
つまり、寝癖も髪が乾く過程でついた形のひとつなんです。
朝、前髪が左右に割れていたり、根元から浮いていたりするのは、こうした仕組みが関係しています。
寝癖を直すなら、まず根元を濡らそう
寝癖を直すとき、毛先だけを濡らしていませんか?
例えば、前髪の先が右に流れているからといって、毛先だけに水をつけても、根元の向きがそのままなら思うように整わないことがあります。
大切なのは、髪が曲がったり、分かれたりしている根元付近を濡らすことです。
① 霧吹きで根元を湿らせる
霧吹きがあれば、前髪を少し持ち上げ、割れている部分の根元に水を吹きかけます。
髪の表面だけでなく、根元付近に水分が届くようにするのがポイントです。
髪全体をびしょびしょにする必要はありません。
直したい部分を中心に、乾かし直せる程度に濡らします。
② 手を濡らして、地肌を撫でる方法でもOK
霧吹きがなくても大丈夫。
僕は、手を水で濡らして、地肌を撫でるようにする方法でも十分だと思っています。
濡れた手を前髪の根元に入れて、地肌の表面をやさしく撫でる。
これなら、水が毛先だけについて終わることもありません。
道具を用意する必要がないので、忙しい朝にも試しやすい方法です。
ゆっこさん
のぶさん
美容師が教える、ぱっくり割れた前髪の直し方

前髪の根元を濡らしたら、ドライヤーで毛流れを整えていきます。
ここでは、僕が実際のサロンワークで使っている方法を紹介します。
ポイントは、割れている部分の髪を左右から集め、一度ねじって乾かすことです。
① 割れている部分の左右約3mmの髪を集める
まず、前髪がぱっくり分かれている場所を確認します。
その分かれ目の左右から、それぞれ約3mm幅の髪を取り、中央へ寄せてひとつの毛束にします。
前髪全体をまとめるのではなく、割れやすい部分の髪だけを集めるのがポイントです。
② 毛束を一回転ねじる
集めた毛束を一回転ねじります。
すると、左右の髪の根元が、普段分かれる方向とは反対側へ引っ張られます。
根元の毛流れを一時的に変えて、割れ癖を整えやすくするためのひと工夫です。
強く引っ張る必要はありません。無理のない力で毛束を持ってください。
③ 根元にドライヤーを当て、冷まして3秒待つ
毛束をねじった状態で、根元付近にドライヤーの温風を当てます。
根元が乾いたら、少し冷まします。
そのまま3秒ほど数えてから、ねじった毛束を離します。
熱い状態ですぐに離すのではなく、少し冷ましてから離すのがコツです。
④ 根元をジグザグに乾かす
毛束を離したら、前髪の根元に指を入れて、左右にジグザグと動かしながら乾かします。
ねじったままの形を残すのではなく、根元の髪をほぐして自然な毛流れに整えていきます。
分け目の部分だけでなく、その周囲も軽く動かすと、前髪全体がなじみやすくなります。
⑤ 中間から毛先をハンドブローで整える
最後に、中間から毛先を整えます。
手ぐしで自然に下ろしてもいいですし、丸みが欲しい場合はブラシを使ってブローしても構いません。
根元の割れを整えてから毛先を仕上げることで、前髪の形を作りやすくなります。
ゆっこさん
のぶさん
※この方法は、乾かし方で整えられる前髪の割れに対するテクニックです。生え癖の強さによって仕上がりには個人差があります。
水で十分なら、寝癖直しウォーターは必要?
ここまで読むと、「それなら寝癖直しウォーターは買わなくてもいいの?」と思うかもしれません。
寝癖を直すことだけが目的なら、水で十分な場合が多いです。
ただし、市販の寝癖直しウォーターやブローミストには、水以外の成分が配合されているものもあります。
例えば、
- 毛髪を補修・保護するための成分
- 指通りやまとまりを整えるコンディショニング成分
- ブロー後のハリやコシを補うことを目的とした成分
- 毛流れやスタイルを整えやすくするための成分
などです。
寝癖をリセットするだけなのか、ブロー後の仕上がりまで整えたいのかによって、選び方が変わります。
僕自身、ミストを選ぶときに気になるのが使用感です。
ベタついたり、乾いたあとにパリパリしたりすると、特に前髪や顔まわりには使いにくいですよね。
軽い仕上がりが好みの方や、オイルの重さが苦手な方には、ミストタイプが使いやすいこともあります。
一方、毛先の乾燥が強い場合や、広がりをしっかり抑えたい場合は、ミルクやオイルなどの方が合うこともあります。
配合成分と使い心地を見ながら、自分の髪に合うものを選んでみてください。
寝癖を直すだけなら水でも十分ですが、ブロー後の手触りや髪の質感まで整えたいときには、ブローミストも便利です。
僕が実際に使っているサンコール「R-21 ベースミスト」について、ベタつきにくさや使い心地、おすすめの使い方を詳しく紹介しています。
関連記事|サンコール R-21 ベースミストを美容師がレビュー
のぶさん
ブローミストは髪全体につけなくてもいい
ブローミストというと、髪を乾かす前に全体へつけるイメージがあるかもしれません。
でも、必要な部分だけに使う方法もあります。
例えば、朝の前髪の寝癖直し。
分け目が気になる部分だけに使って、根元から乾かすのもいいでしょう。
また、お風呂上がりの濡れた髪に使ったり、ある程度乾かしたあと、気になる部分へ追加したりする使い方もあります。
商品ごとの使用方法を確認しながら、髪質や目的に合わせて調整してみてください。
大切なのは、たくさんつけることよりも、必要なところへ適量を使うことです。
水で直しても前髪が割れるときは?
根元から濡らして乾かしても、いつも同じところで前髪が割れてしまうことがあります。
そんな場合は、もともとの生え癖が強かったり、今の前髪の長さや厚みが生え方に合っていなかったりするかもしれません。
前髪を厚く作れば解決する場合もあれば、逆に薄くした方が扱いやすくなる場合もあります。
また、無理に生え癖と反対方向へ流すより、自然な毛流れを生かしたデザインの方が毎朝のお手入れが楽になることもあります。
美容室では「ここがいつも割れる」「乾かしても右に流れる」といった普段の様子を教えてください。
実際の生え方を確認しながら、一緒に扱いやすい前髪を考えていきましょう。
まとめ|寝癖直しは根元から。ミストは仕上がりで選ぼう
前髪の寝癖を直すとき、最初に試してほしいのは根元を水で濡らして乾かし直すことです。
霧吹きでも、濡らした手でも構いません。
ぱっくり割れる前髪には、分かれ目の左右の髪を集めて一回転ねじり、根元を乾かす方法もあります。
ねじったあとは少し冷まし、指で根元をジグザグに動かして、最後に中間から毛先を整える。
このひと手間で、朝の前髪が扱いやすくなることがあります。
そして、寝癖直しウォーターやブローミストは、ブロー後の質感まで考えて選ぶといいですね。
水で十分な日もあれば、ミストを使いたい日もある。
朝の髪の状態や仕上げたいスタイルに合わせて、上手に使い分けていきましょう。

