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ヘアドネーションをした日から始めたいヘアケア|髪を切った今こそ見直してほしいこと

ヘアドネーションで髪を短く切った女性と、切った後のヘアケアや再び髪を伸ばすときのポイントを紹介する美容師のイラスト

ヘアドネーションの日は、まず「達成の日」だと思っています。

何年もかけて伸ばしてきた髪を、いよいよ切る日。

美容師として担当するときも、

「すごく綺麗に伸びましたね」

「切るのがもったいないくらいですね」

「ロングヘアでやり残したことはないですか?」

なんて話をします。

長い期間をかけて伸ばしてきた髪ですから、まずは一緒に喜びたいんです。

そして切ったあとは、

これまで頑張って、少し我慢もしながら伸ばしてきたんだから、これからは純粋にヘアスタイルを楽しんでほしい。

僕はそう思っています。

ただ、もしそのとき、

「また伸ばそうかな」

と思っているなら。

ヘアドネーションをした日を、これからのヘアケアをひとつ見直す日にしてみるのもいいと思います。

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ヘアドネーションのために、何年も髪を伸ばしてきた

ヘアドネーションをするには、ある程度まとまった髪の長さが必要です。

髪が伸びる速さには個人差がありますし、ドネーション後に自分の髪として残す長さも必要なので、数年間かけて伸ばしてきた方も多いと思います。

だからこそ、切った日は大きな節目です。

これからヘアドネーションをする予定の方は、切ったあとに「思ったより短かった」とならないよう、残る長さや自分の髪質まで考えておくことも大切です。

→ 【美容師の本音】ヘアドネーションで「切らなきゃよかった」と後悔しないために。バッサリ切る前に絶対に知っておくべきプロの基準

まずは、短くなった髪を楽しんでほしい

ヘアドネーションで髪を切った日を新しいスタートとして、予洗いやブラッシング、ドライヤーなどのヘアケアをひとつ始める様子

僕はヘアドネーションをしたお客様に、いきなりヘアケアの話ばかりすることはあまりありません。

まず伝えるのは、今日からの髪型についてです。

長い間ロングヘアだった人が、結べないくらいまで短くすると、それまで気づかなかった生えぐせや髪の動き、まとまりにくいところが見つかることがあります。

そんなときは、家での乾かし方を説明します。

「ここをこう乾かすと収まりやすいですよ」

「せっかく短くしたから、こんなスタイリングもできますよ」

と、ショートやボブの楽しみ方を伝えます。

逆に、結べる長さを残した人なら、前髪やおくれ毛をどう残すかでも雰囲気は変わります。

ロングだった頃と比べてヘアアイロンやアレンジの方法も変わるので、今の長さだからできることを楽しんでほしいと思っています。

また伸ばすなら、今日からヘアケアをひとつ足してみる

しばらく短い髪を楽しむのもいい。

でも、

「またロングにしたい」

「もう一度ヘアドネーションしてみたい」

と思う人もいるでしょう。

そんな人には、今日から完璧なヘアケアを始めてください……とは言いません。

僕なら、

今までやっていなかったことを、ひとつだけ足してみてください。

と伝えたいです。

たとえば、

  • シャンプー前の予洗いを少し丁寧にする
  • ブラッシングする習慣をつける
  • ドライヤーで髪と頭皮をきちんと乾かす
  • 必要に応じて洗い流さないトリートメントを使う

何でも構いません。

大切なのは、高価なものをたくさん揃えることではなく、髪を大切にしようと思う小さな手間をひとつ増やすこと。

新しく何かを始めると、

「そうだ、また髪を大切に伸ばしていこう」

と思い出すきっかけにもなります。

→ 正しいシャンプーの洗い方|美容師が毎日の洗髪で大切にしている5つの基本

「ちゃんと乾かす」は、やっぱり大切

すごく基本的な話ですが、長く伸ばしたい人にも僕はドライヤーを大切にしてほしいと思っています。

以前、別のお客様ですが、

「ちゃんとドライヤーしたら、めちゃくちゃ髪の毛綺麗になってん」

と言ってもらったことがあります。

高価なヘアケアを増やしたわけではありません。

乾かすという、毎日の当たり前を見直しただけです。

ヘアドネーションを終えた直後は、ロングの頃より乾かす時間も短くなります。

だからこそ、きちんと乾かす習慣を作り直すにはいいタイミングだと思います。

数年後の毛先は、今日の髪

ここは、また長く伸ばそうと思っている人に特に伝えたいところです。

次に同じくらいの長さになるのは、数年後です。

そして数年間伸ばした髪には、その間にしてきたカラーやパーマ、縮毛矯正、毎日のスタイリングなどの履歴が残っていきます。

だから長く伸ばすなら、

「今日の仕上がり」だけでなく、「2年後、3年後にこの部分が毛先になったとき」も少し考えてほしい。

特に僕が気をつけてほしいと思うのが、カラーです。

また長く伸ばすなら、ホームカラーや明るすぎるカラーは一度考えてほしい

ヘアドネーション後の短い髪が数年かけて伸びる過程と、カラーやスタイリング、ホームケアの積み重ねが将来の毛先につながることを示した図解

これは、

「ホームカラーは絶対ダメ」

という話ではありません。

ただ、これから数年間伸ばすことが決まっているなら、僕はできればホームカラーを繰り返してほしくありません。

必要以上に明るいカラーを繰り返すことについても、一度美容師と相談してほしいと思います。

そのとき受けたケミカルダメージは、髪を切るまでその部分に残っていくからです。

短い髪なら、傷んだ部分はいずれ比較的早くカットできます。

でもロングを目指すなら、その髪と何年も付き合う可能性があります。

だから、

「今月どう見えるか」だけではなく、「数年後の毛先をどう残したいか」。

長く伸ばすと決めたときは、カラーの明るさや頻度も含めて美容師と相談してみてください。

伸ばす=何年間も切らない、ではない

もうひとつ、長く伸ばすときに考えてほしいのが髪型です。

「伸ばすんだから、できるだけ切らないほうがいい」

と思うかもしれません。

でも、何年間も髪型を我慢する必要はありません。

必要なメンテナンスをしながら伸ばして大丈夫です。

レイヤーを入れるのか。

どのくらい毛量を調整するのか。

前髪や顔まわりでデザインを楽しむのか。

今の髪型を楽しむことと、長さを残すことの両方を考えながら伸ばしていく。

僕自身、最低限のレイヤーや毛量調整で、毛先までしっかり長さを残しながらヘアドネーションの日を迎えた髪を見ると、

「ここまで、よく頑張って伸ばしましたね」

と思います。

これは「毛量調整を少なくした髪のほうが、ヘアドネーションに適している」という意味ではありません。

寄付する髪の条件と、美容師としてきれいに伸ばすために提案することは別の話として考えてください。

数年後、髪の状態が今と同じとは限らない

もうひとつ、今回この記事を書こうと思った理由があります。

ヘアドネーションのために数年間伸ばしてきて、一度短く切る。

そして、

「また同じくらいまで伸ばそう」

と思ったとします。

次にその長さになる頃には、当然、自分自身も数年分年齢を重ねています。

年齢とともに髪の密度や成長、髪そのものの性質に変化が見られることは研究されています。

もちろん、

「数年後には髪が悪くなる」

という意味ではありません。

個人差もありますし、年齢だけで髪の状態が決まるわけでもありません。

ただ、次に同じ長さになる頃の髪が、今回伸ばしたときとまったく同じとは限りません。

だからこそ僕は、

ヘアドネーションをした日を、これからの髪との付き合い方を見直すひとつの節目にしてもいいんじゃないかな

と思っています。

→ 40代になって髪質が変わった?美容師が教える、家でできること・美容室でできること

次もヘアドネーションしなくていい

ここまで「また伸ばすなら」という話をしてきました。

でも、もちろん次もヘアドネーションをする必要はありません。

何年も伸ばして、ようやく迎えた達成の日です。

これまで長さを優先して、やってみたい髪型を少し我慢したこともあったかもしれません。

だったら今度は、ショートにしてもいい。

ボブを楽しんでもいい。

カラーを楽しんでもいい。

前髪を作ってもいい。

伸ばしたくなったら、そのときまた伸ばせばいいんです。

まとめ|ヘアドネーションの日を、もうひとつのスタートに

ヘアドネーションの日は、まず達成の日です。

長い期間をかけて髪を伸ばしてきたことを、まずは喜んでほしいと思います。

そして切ったあとは、新しいヘアスタイルを思いっきり楽しんでください。

もし、

「また伸ばそうかな」

と思ったら、そのときはヘアケアもひとつだけ新しくしてみる。

予洗いでもいい。

ブラッシングでもいい。

ドライヤーでもいい。

洗い流さないトリートメントでもいい。

全部を頑張る必要はありません。

ひと手間増やすことで、

「これからの髪も大切にしていこう」

と思い出せたら、それで十分だと思います。

そして数年後。

またヘアドネーションをするのか。

そのままロングを楽しむのか。

途中でショートに戻るのか。

それは、そのとき決めればいい。

これまで頑張って伸ばしてきたんですから。

これからはまず、新しくなったヘアスタイルを楽しんでください。

それが、ヘアドネーションを終えた日に美容師として一番伝えたいことです。