大人の髪悩みガイド

トリートメントの正しい使い方|美容師が家でやってほしい3つのポイント

自宅でトリートメントを使う大人女性と、水気の切り方やなじませ方、すすぎ方の3つのポイントを解説する美容師のイラスト

トリートメントを使うとき、

「水気はタオルで拭いたほうがいい?」

「つけたあと、時間を置いたほうがいい?」

「しっかり流したら効果がなくなりそう」

そんな疑問を持ったことはありませんか?

毎日のことなので、僕自身は難しい使い方をおすすめしているわけではありません。

美容師として特に意識してほしいのは、余分な水気を切る・きちんとなじませる・最後はしっかりすすぐ。

この3つです。

高価なトリートメントへ変える前に、まずは今使っているものを髪全体へきちんとなじませられているか。

今回は、そんな「トリートメントの使い方」を美容師目線で解説します。

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1. トリートメント前の水気は、手で軽く切る程度でいい

シャンプーをすすいだ直後、髪から水がポタポタ落ちている状態でトリートメントをつけるのはおすすめしません。

まずは手で髪を軽く絞って、余分な水気を切る。

基本はこれくらいで十分です。

僕は自宅で使うトリートメントのために、毎回タオルドライまでしてくださいとはお伝えしていません。

むしろ水分を取りすぎると、トリートメントの伸びやなじませやすさが悪く感じることもあります。

目指すのは乾いた髪ではなく、

びしょびしょではない。でも、適度に濡れている。

そのくらいで大丈夫です。

ゆっこさん

トリートメントのために、お風呂で毎回タオルを使わなくてもいいのね。

僕は手で軽く水気を切るくらいでいいと思っています。毎日のことなので、無理なく続けられることも大切ですよ。

のぶさん

2. 実は大切。トリートメントは「つける」より「なじませる」

トリートメント前に水気を軽く切り、毛先へしっかりなじませて最後にすすぐ正しい使い方の3ステップ

ここは、美容師としてかなり大切だと思っているところです。

トリートメントを毛先につけて、手でサッとなでて終わり。

これでは、思っている以上にムラになっている可能性があります。

髪は一本や二本ではありません。

たくさんの毛髪が重なっているので、手だけで表面をなでても、すべての髪へ均一になじませるのは意外と難しいんです。

これは美容室でカラーをしていても感じます。

全体を染めるとき、僕たち美容師は細かく毛束を分けながら薬剤を塗っていきます。

それでも最後にコームを通したり、髪を揉み込んだりすると、薬剤がより均一になじんでいくのが分かります。

トリートメントも考え方は同じです。

揉み込むか、コームを通す

トリートメントをつけたら、毛先を中心に手でしっかり揉み込む。

あるいは、目の粗いコームを使ってやさしくとかす。

どちらかを加えるだけでも、髪全体へ均一になじませやすくなります。

ここでコームを使う目的は、

「トリートメントを髪の奥深くまで浸透させるため」ではありません。

たくさんある髪へ、できるだけムラなく行き渡らせるためです。

もこちゃん

コームって、そんなに大事なんだ。手でつければ十分だと思ってた。

髪はたくさん重なっていますからね。手でしっかり揉み込むか、コームを通してあげると、全体になじませやすくなりますよ。

のぶさん

ただし、濡れた髪を無理に引っ張る必要はありません。

絡まりが強い場合は無理にコームを通さず、毛先側から少しずつやさしく整えてください。

「何分置けばいい?」は商品によって違う

トリートメントというと、

「5分置く」

「10分置く」

「蒸しタオルで包む」

など、時間をかけたほうが効果的なイメージがあるかもしれません。

でも、これはすべての商品に共通するルールではありません。

塗布後に時間を置くことを想定した製品もあれば、特別な放置時間を必要としないものもあります。

そのため、使用量や放置時間については、使っている商品の説明に従うのが基本です。

毎日のトリートメントを、わざわざ大仕事にする必要はありません。

3. 最後はしっかりすすぐ

そして、僕がお客様によくお伝えするもう一つが、

「最後はしっかり流してください」

です。

せっかくトリートメントをつけたのだから、少し残したほうが髪によさそう。

そう思うかもしれませんが、すすぐことを前提に作られたトリートメントなら、基本的には使用方法に従ってきちんとすすぎます。

「流したら全部取れてしまうのでは?」と心配して、意図的にヌルヌルした状態を残す必要はありません。

特に根元付近へ必要以上に残ると、髪質によっては重さを感じたり、根元のボリュームが出にくくなったりすることもあります。

つけるところまでがトリートメントではなく、すすぎまで含めてひとつの工程。

ここまで丁寧にやって終了です。

トリートメント選びに迷ったら「今の髪」で考える

そもそも、

「コンディショナーでいいの?」

「トリートメントまで必要?」

と迷っている方もいると思います。

僕自身は、カラーや縮毛矯正など薬剤を使った施術をしているお客様には、基本的にトリートメントまで含めたホームケアをおすすめしています。

一方、薬剤施術をほとんどしていない髪なら、コンディショナーで不満がなければ十分な場合もあります。

→ リンス・コンディショナー・トリートメントの違いは?美容師が「結局どれを使えばいい?」に答えます

大切なのは、「トリートメントと書いてあるから使う」ではなく、今の髪の状態に合わせて選ぶことです。

お風呂上がりのトリートメントは選び方が変わる

今回紹介したのは、お風呂の中で使って洗い流すトリートメントの使い方です。

お風呂上がりに使うミスト・ミルク・オイルは、髪質やダメージだけでなく、仕上がりや普段のスタイリングまで考えて選びます。

→ 洗い流さないトリートメントはオイル・ミルク・ミストどれ?美容師が選び方と使い方を解説

インバスとアウトバス、それぞれの役割を分けて考えると選びやすくなります。

まとめ|高いトリートメントの前に「きちんとなじませる」

トリートメントの使い方で、僕が特に意識してほしいのは3つです。

1. シャンプー後は、手で軽く水気を切る。

2. つけたら、揉み込むかコームを通して全体になじませる。

3. 最後はしっかりすすぐ。

特に見落とされやすいのが、2つ目の「なじませる」工程です。

美容師がカラーをするときでさえ、たくさんの髪へ均一に薬剤をなじませるには、細かく塗布するだけでなくコーミングや揉み込みを行います。

家庭で使うトリートメントも、ただ表面につけて終わるより、髪全体へきちんと行き渡らせることを意識してみてください。

特別な裏技を増やすより、

水気を切る。なじませる。すすぐ。

まずはこの3つ。

毎日使っているトリートメントだからこそ、シンプルな使い方を丁寧に続けることが大切だと思います。