『効果的なトリートメントの仕方』をみなさんご存知ですか?
なんとなくシャンプーした後にトリートメントを手にとって、つけて揉み込んで、さっと流す…。
という風に『効果的なトリートメント』ということを気にかけず、ケアしたつもりになっている方、実は多いのではないでしょうか?
トリートメントは毎日のことなので、どのようにお手入れするかで、頭皮や毛髪の状況が大きく変わってきます。
日々の手入れを怠ってしまうと、フケやかゆみの原因にもなってしまうので、正しいお手入れの方法を学んでいきましょう。
Table of Contents
【予備知識】トリートメントの効果や役割とは?
毛髪の内部にタンパク質などの栄養成分を浸透させて、ダメージ部分に栄養を補給する事を目的としているので、毛髪内部にまで働きかけられる点が、リンスやコンディショナーとは異なる点です。
トリートメントに含まれる成分とは
- カチオン界面活性剤
- シリコン
- アミノ酸
- PPT(ポリペプチド)
- 植物由来のオイル
- セラミド
トリートメントには、上記の成分が含まれていることが多いです。
髪の表面にとどまり、手触りを良くするコーティング成分と毛髪の中に浸透し保湿や補修の役割を果たす成分が入っています。
カチオン界面活性剤
トリートメントの主成分であるカチオン界面活性剤が、通常マイナスに帯電している毛髪表面にプラスを持つカチオン界面活性剤が吸着し、毛髪表面に膜を形成します。
静電気を防止したり、皮膜によって毛髪を保護する働きがあります。
シリコン
「シリコン or ノンシリコン」は、よく聞く名前だと思いますが「ジメチコン」や「シクロメチコン」と表記されている成分になります。
トリートメントだけでなく、多くの化粧品に含まれ、保湿・コーティングを目的として配合されています。毛髪表面を保護し、髪の成分が失われるのを防ぎます。
アミノ酸
アミノ酸は、タンパク質を構成している要素で、もともと髪の毛にも含まれているため、吸着しやすく、毛髪が痛んで失われたタンパク質を補います。
PPT(ポリペプチド)
2個のアミノ酸が結合したものをジペプチド、3個ではトリペプチドと呼びます。
20個ぐらいまでの結合体をオリゴペプチドと呼び、それ以上50個程度までの結合体をポリペプチドと呼びます。
ダメージによって失われた内部の隙間に入り込むことで修復します。
植物オイル
ホホバオイルやシアバターなどが代表的ですが、表面に油分を補給しコーティングして、指通りを改善したり、髪のまとまりをよくします。
セラミド
髪内部にも存在している成分です。
水分を集める作用があり、ダメージで隙間の空いた髪内部に水や栄養分を運び込みます。
【基礎知識】正しいトリートメントの方法
- シャンプーのすすぎはしっかり
- つける前に水気をしっかり切ろう
- ホットタオルで巻いて時間をおこう
- コームで馴染ませると浸透率アップ
- 流す時はぬるま湯でしっかり
家庭での効果的なトリートメントの方法をまとめてると上記の通り。
ひとつひとつの工程を丁寧に行うだけで、だいぶ効果が向上します。
シャンプーのすすぎはしっかり
まず初めにトリートメントをつける際は、シャンプーの流し残しがない様に丁寧にすすぎましょう。
シャンプー剤が髪の毛に残っていると、トリートメントの浸透を妨げる可能性があります。
流し残しは頭皮トラブルにつながる可能性もあるのでしっかりすすぎましょう。
つける前に水気をしっかり切ろう
水分が多く残っていると、水分でトリートメントが薄まってしまうので、しっかりと水気を切ってからトリートメントをつけましょう。
髪を手で絞る様にして水気を切ります。
肩よりも髪が長いとなかなか水気が切れないので、タオルで軽く水分を取ってください。
少しずつ毛先からつけよう
トリートメントをたくさんつければ良いと、一度に大量に手に出して、つけている方も多いのでは?
「必要な箇所に適量」がポイント。
毛先をしっとりさせたいのに、根本からべったりと付けてしまって、ベタついた質感に仕上がることもあります。
毛先から少しずつ付けていくことで、トリートメントの節約につながることも。
ホットタオルで巻いて時間をおこう
トリートメントは、リンスやコンディショナーと違って、髪に浸透させるものなので、5〜10分程度はすすがずに置いてください。
その際にホットタオルでターバンして蒸しながら放置することで、さらにトリートメントの浸透が良くなります、
コームで馴染ませると浸透率アップ
また最近では、トリートメントを浸透させるアイテムとして、トリートメント専用ブラシも販売されています。
トリートメントブラシは、シャンプーの際も使用できるのですが、ブラシを通すことで、トリートメントを均一に伸ばし、ムラなく髪の毛全体に馴染ませることができます。
流す時はぬるま湯でしっかり
トリートメントの流し残しは、頭皮のトラブルにつながりやすいので、しっかり流してください。
すすぎの温度は少し低め38〜40℃くらいがちょうど良いです。
温度が高いと、頭皮の油分を取りすぎてしまったり、キューティクルが開いて、トリートメントの有効成分が流れてしまう可能性があるので、すすぎは「ぬるめ」覚えておいてくださいね。
【最後に】毎日が無理なら週に1度からでもOK
ここまで説明してきましたが、毎日これだけのケアをするのは大変です。
普段はトリートメントブラシのコーミング中心のケアにして、ホットタオルは週末のケアにしよう…など、自分が心地よく継続できる様に工夫してみてくださいね。
[…] […]