シャンプーのあとに使うものを買おうとすると、「リンス」「コンディショナー」「トリートメント」といろいろ並んでいます。
「トリートメントが一番しっかりケアできる?」「コンディショナーで十分?」「そもそも何が違うの?」
美容師をしていても、こうした質問をいただくことがあります。
一般的にはそれぞれに役割の傾向がありますが、実は名前だけを見て、商品の機能をきれいに3種類へ分けることはできません。
この記事では、リンス・コンディショナー・トリートメントの違いと、今の髪にはどれを選べばいいのかを美容師目線で解説します。
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Table of Contents
リンス・コンディショナー・トリートメントは何が違う?
まず、大まかな違いを整理してみましょう。
一般的にリンスやコンディショナーは、髪の表面をなめらかにして指通りやまとまりを整える目的で使われます。
一方、トリートメントは髪の内部まで含めて状態を整え、ダメージケアや質感の調整などを目的としたものが多くなっています。
ただし、ここで大切なのが、
「リンス=表面だけ」「コンディショナー=その中間」「トリートメント=内部補修」と、すべての商品を同じ基準で分けられるわけではない
ということです。
実際、メーカーによってもリンス・コンディショナー・トリートメントの定義は統一されていません。
現在はトリートメント機能を持ったコンディショナーもあり、反対にトリートメントには髪表面を整える機能も含まれていることが一般的です。
そのため、
リンス < コンディショナー < トリートメント
という単純なランクとして考えるより、商品の特徴や自分の髪の状態から選ぶほうが分かりやすいと思います。
じゃあ、結局どれを使えばいい?

ここからは美容師としての考え方です。
僕はお客様から「コンディショナーでいいですか? トリートメントまでしたほうがいいですか?」と聞かれたら、基本的にはトリートメントまで使ってほしいとお伝えしています。
理由は、今の美容室ではカラーや縮毛矯正、パーマなど、薬剤を使った施術をしているお客様がとても多いからです。
美容室できれいにカラーをしたり、ストレートにしたりするだけでなく、その髪を自宅でもケアする。
そんなホームケアの習慣そのものを持ってほしいというのが、美容師としての僕の考えです。
のぶさん
コンディショナーで十分な人もいる
もちろん、全員が必ずトリートメントを使わなければいけない、という話ではありません。
たとえば学生さんなどで、カラーや縮毛矯正といった薬剤施術をほとんどしていない髪。
今使っているコンディショナーで指通りやまとまりに特に不満がなく、髪の状態も良好なら、無理にトリートメントへ変更する必要はないと思います。
ゆっこさん
のぶさん
大切なのは商品名ではなく、今の髪の状態と、普段どんな施術をしているかです。
カラーや縮毛矯正をしているなら、ホームケアまで考えたい
カラーや縮毛矯正をしている髪の場合、僕はサロンでの施術と自宅でのケアを別々には考えていません。
たとえば美容室で髪の状態を見ながら薬剤を選び、できるだけ負担を考えて施術しても、その後は毎日自宅で髪を洗って乾かします。
美容室へ行くのは数週間〜数か月に一度でも、自宅で髪に触れるのはほぼ毎日です。
だからこそ、薬剤施術を続けている人には、シャンプーだけでなくその後に何を使うかまで含めてヘアケアだと考えてほしいと思っています。
高価なものをたくさん使えばいいわけではありません。
自分の髪に合ったものを、無理なく続けることのほうが大切です。
トリートメントは毎日使ってもいい?
これは商品によります。
毎日の使用を前提として作られているトリートメントもあれば、ヘアマスクなど一定の頻度で使うことを想定した商品もあります。
「トリートメントだから週1回」「ヘアマスクだから毎日使ってはいけない」と名前だけで決めず、まずはメーカーが案内している使用方法を確認してください。
また、たくさんつければその分だけ髪がよくなるわけでもありません。
髪質や商品によっては、必要以上に使うことで重さやベタつきを感じることもあります。
コンディショナーとトリートメントは両方使う?
これも製品によって異なります。
家庭用トリートメントには、コンディショナーの役割もあわせ持つように設計されたものが多く、シャンプーのあとにトリートメントだけで完結する商品もあります。
一方で、シリーズによって推奨される使用順序が決められている場合もあります。
そのため、
シャンプー → トリートメント → コンディショナー
あるいは、
シャンプー → コンディショナー → トリートメント
といった順番を一律に覚える必要はありません。
洗い流さないトリートメントは別に考えよう
使っている商品の説明に合わせるのが基本です。
ここまで紹介してきたのは、シャンプーのあと、お風呂の中で使って洗い流す「インバストリートメント」の話です。
お風呂上がりに使うオイル・ミルク・ミストなどの洗い流さないトリートメントは、また選び方が変わります。
髪質やダメージだけでなく、「朝も使いたい」「今使っているオイルと組み合わせたい」「重くなるのが苦手」といった普段の使い方まで考えて選ぶのがおすすめです。
→ 洗い流さないトリートメントはオイル・ミルク・ミストどれ?美容師が選び方と使い方を解説
まとめ|名前より「今の髪」で選ぼう

リンス・コンディショナー・トリートメントには、それぞれ一般的な役割の違いはあります。
ただし、メーカーをまたいで統一された明確な線引きがあるわけではなく、現在は複数の機能を持った商品も多くあります。
だから、「トリートメントと書いてあるから上」「コンディショナーだからケアできない」と名前だけで判断する必要はありません。
僕自身は、カラーや縮毛矯正などの薬剤施術をしているお客様には、基本的にトリートメントまで含めたホームケアをおすすめしています。
一方、薬剤施術をほとんどしていない髪で、現在のコンディショナーに不満がなければ、それで十分なこともあります。
今まで髪に何をしてきたか。今、髪のどこが気になるのか。そして無理なく毎日続けられるか。
この3つを考えると、リンス・コンディショナー・トリートメントという名前だけで迷う必要は、ずっと少なくなると思います。

