「シャンプー、何を選んだらいいかわからない」
サロンワークをしていると、こんな相談をよく受けます。
今使っているシャンプーに強い不満があるわけではない。頭皮や髪に、大きなトラブルが起きているわけでもない。
でも、お店にはたくさんの商品が並び、SNSを見ればおすすめのシャンプーが次々と出てきます。
アミノ酸系、ノンシリコン、ダメージケア、スカルプケア、エイジングケア……。
選択肢が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない。
実は、シャンプー選びで迷っている方の中には、こういう方も多いのではないでしょうか。
シャンプー選びに、誰にでも当てはまる「この1本」はありません。
でも、選ぶための基準はいくつかあります。
まずは難しい成分表を見る前に、少しだけ選択肢を減らしてみましょう。
この記事には広告・P Rを含みます。アフィリエイト広告を使用しています。
Table of Contents
まず「今のシャンプーに不満があるか」を考えてみる
シャンプーについて相談されたとき、僕がお客様にまず聞きたいのが、
「今使っているシャンプーに、何か不満がありますか?」
ということです。
たとえば、
- 頭皮がベタつく
- 髪がパサつく
- 根元がペタンとする
- 広がってまとまりにくい
- カラーの色落ちが気になる
こうした不満があれば、そこから選ぶ方向を絞っていけます。
逆に、今のシャンプーを使っていて特に困っていないなら、無理に変える必要はありません。
「話題の商品だから」「美容師がおすすめしているから」という理由だけで、気に入っているシャンプーをやめる必要はないと思っています。
ゆっこさん
もちろん、それも一つの選択です。
ただ、シャンプーを変える理由は「困っているから」だけではありません。
「もう少しふんわり感が続いたら」
「もっときれいに髪を伸ばせたら」
そんな今より少し良い髪を目指すことも、シャンプーを見直すきっかけになります。
「私の髪質だから」と思っている悩みも、一度整理してみる
実際のサロンワークでは、ダメージそのものよりも「自分の髪質」に悩んでいる方を多く見ます。
たとえば、
- くせ毛で広がりやすい
- 猫っ毛でボリュームが出にくい
- 直毛でパサついて見える
- 年齢とともにうねりやまとまりにくさが出てきた
といった悩みです。
「私の髪は傷みやすいんです」と話される方もいます。
もちろん、髪の太さや形状など、生まれ持った毛髪の特徴は人それぞれです。
ただ、美容師として髪を見ていると、本人が「髪質だから仕方ない」と思っていることの中に、カラーやアイロン、毎日の扱い方などの影響が重なっているケースもあります。
「毎日アイロンを使うから、どうせ傷む」
「何を使っても結局一緒」
そう思って、ヘアケアそのものを諦めてしまう必要もありません。
髪質そのものを変えることと、今の髪を扱いやすくすることは別の話です。
まずは「髪質だから仕方ない」と決める前に、今困っていることを一つずつ整理してみましょう。
同じ悩みでも、選ぶシャンプーが同じとは限らない
たとえば「頭皮がベタつく」という悩み。
一見すると、洗浄力の高いシャンプーを選べば解決しそうです。
でも、ベタつきが気になる理由は一つとは限りません。
今使っているシャンプーとの相性、スタイリング剤やヘアケア製品の使用状況、季節や生活環境なども含めて考える必要があります。
そのため、「ベタつく=とにかく強く洗う」と単純には決められません。
パサつきも同じです。
シャンプーを見直した方がいい場合もあれば、トリートメントやヘアミルク、ヘアオイルなど、洗ったあとのケアを見直した方がいい場合もあります。
シャンプー選びでは、悩みの名前だけを見るのではなく、なぜそう感じているのかを少し考えてみると選択肢を絞りやすくなります。
「困っていること」の次は、「なりたい髪」を考える

今の悩みが整理できたら、次は仕上がりです。
同じダメージ毛でも、
「軽くサラサラにしたい」
という方と、
「しっとり落ち着かせたい」
という方では、選びたいシャンプーは変わります。
細くやわらかい髪なら、ハリコシやふんわり感が欲しいかもしれません。
硬さや広がりが気になる髪なら、やわらかな質感を目指したい方もいるでしょう。
ノブマルシェでは、シャンプーの仕上がりを大きく、
- さらさら
- しっとり
- やわらか
- ハリコシ
という方向から考えています。
「自分の髪質は何か」だけでなく、「自分の髪をどうしたいか」。
この視点を加えるだけでも、たくさんあるシャンプーの中から選択肢を減らしやすくなります。
▶ 美容師が図解|一目でわかるシャンプーマッピングと自分に合う失敗しない選び方
「さらさら・しっとり」といった仕上がりの違いから詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
▶ シャンプー選びは「さらさら」か「しっとり」のどちらが良いの?
髪質だけでなく「これまで何をしてきた髪か」も見る
シャンプーを選ぶときは、現在の髪質だけでなく施術履歴も判断材料になります。
たとえば、
- ヘアカラーをしている
- 白髪染めを繰り返している
- 縮毛矯正をしている
- アイロンを頻繁に使っている
といった履歴です。
カラーをしている髪なら、洗浄力が比較的マイルドなものや、毛髪を考えた弱酸性寄りの処方などが選択肢になります。
縮毛矯正や日常的なアイロン使用がある髪では、熱による毛髪への影響も考えたいところです。
この場合はシャンプーだけでなく、トリートメントやアウトバスまで含めて、洗浄と補修のバランスを考えます。
のぶさん
「頭皮」と「髪」で欲しいものが違うこともある

大人の髪では、
「頭皮はベタつくのに、毛先はパサつく」
という状態もあります。
この場合、「さっぱり系」と「しっとり系」のどちらを選ぶべきか迷いますよね。
僕なら、まず頭皮の状態を考えてシャンプーを選びます。
そして毛先に足りないものは、
- トリートメント
- ヘアミルク
- ヘアオイル
などで補います。
必要なら、トリートメントだけ毛髪の状態に合わせて変える方法もあります。
つまり、一本のシャンプーに、頭皮と毛先の悩みを全部解決してもらわなくてもいいということです。
シャンプーとトリートメントは同じシリーズじゃなくてもいい
シャンプーとトリートメントはセットで販売されていることが多いため、「同じシリーズで揃えた方がいい」と思っている方も多いでしょう。
メーカーが組み合わせて設計しているラインをセットで使うのは、もちろん分かりやすい選択です。
僕自身も、まずは同じシリーズをおすすめすることがあります。
ただし、それだけが正解ではありません。
たとえば、
シャンプーは頭皮に合わせる。
トリートメントは髪に合わせる。
そんな組み合わせもあります。
さらに、足りない質感をミルクやオイルで補う。
シャンプーだけを見るのではなく、ヘアケア全体でバランスを取ると考えると選択肢が広がります。
シャンプーとトリートメント、それぞれの役割についてはこちらでも詳しく解説しています。
シャンプーは一本に決めなくてもいい
サロンではオージュアを扱っていることもあり、僕自身は髪や頭皮の状態によってヘアケアを使い分ける考え方が自然になっています。
髪も頭皮も、一年中ずっと同じ状態ではありません。
湿気の多い季節と乾燥する季節。
カラーした直後と、次のカラー直前。
頭皮をすっきり洗いたい日と、髪のまとまりを優先したい日。
状態が変われば、使うシャンプーが変わっても不思議ではありません。
たとえば、
- 季節によって変える
- ファーストシャンプーとセカンドシャンプーを使い分ける
- 週末だけ炭酸シャンプーを取り入れる
- 頭皮の状態によって変える
- 欲しい仕上がりによって変える
という方法もあります。
ゆっこさん
たしかに、使い切れないほど増やす必要はありません。
ただ、2本を日替わりで使ったからといって、一日に使うシャンプーの量が2倍になるわけではありません。
必要なものを必要な日に使い、順番に使い切っていけばいい。
「自分に合う一本を決めなければ」と考えすぎなくても大丈夫です。
髪も頭皮も、ずっと同じ状態ではない
以前は問題なく使えていたシャンプーが、最近なんとなく合わない。
そんな変化もあります。
季節や生活環境、カラーやパーマなどの施術履歴、髪の長さやスタイル。そして年齢とともに髪や頭皮の状態も変化します。
一度お気に入りを見つけたからといって、それをずっと使い続けなければならないわけではありません。
反対に、今も調子がいいなら無理に変える必要もありません。
「今の自分に合っているか」を、ときどき見直す。
シャンプーとの付き合い方は、それくらい柔軟でもいいと思います。
30代以降の髪の変化について詳しく知りたい方はこちら。
成分表だけで「良い・悪い」を決めなくていい
シャンプーについて調べていると、
「アミノ酸系がいい」
「サルフェートは避けた方がいい」
「○○成分はダメ」
といった情報を目にすることがあります。
もちろん、洗浄成分やケア成分はシャンプーを選ぶ大切な判断材料です。
ただ、一つの成分名だけで製品全体の良し悪しを決めるのは難しいものです。
しっかり洗いたい頭皮もあれば、カラーやダメージを考えてマイルドな洗浄を優先したい髪もあります。
必要なのは、
自分に必要な洗浄力・ケア・仕上がりのバランス。
成分表は「正解を探すもの」というより、そのバランスを考えるための材料の一つとして見るくらいでもいいでしょう。
「サルフェートフリー=絶対に良い?」と疑問に思った方はこちらもどうぞ。
迷ったら「今の不満」と「なりたい髪」から
シャンプー売り場には、本当にたくさんの商品があります。
すべての成分を理解して、その中から完璧な一本を探す必要はありません。
まずは、
今使っているシャンプーに、何か不満がある?
そして、
これから、どんな髪にしたい?
この二つから考えてみてください。
今のシャンプーに満足しているなら、そのままでもいい。
一方で、
「もう少しふんわり感が続いたら」
「もう少しまとまりやすくなったら」
「もっときれいに髪を伸ばせたら」
と思うなら、それもシャンプーを見直す理由になります。
美容師としてお伝えしたいのは、「これを使わないと将来大変」という不安ではなく、今より少し好きな髪になれる選択肢です。
まずは選ぶ基準を一つ、二つ決める。
それだけでも、「何を選んだらいいかわからない」から、一歩進めるはずです。
実際に自分に合いそうなシャンプーを探してみる
「考え方はわかった。でも、実際にどれを選べばいい?」
そんな方のために、ノブマルシェではシャンプーを、
「さらさら ↔ しっとり」
「やわらか ↔ ハリコシ」
の4方向に分けてマッピングしています。
難しい成分表からではなく、自分が欲しい仕上がりから探してみてください。
▶ 美容師が図解|一目でわかるシャンプーマッピングと自分に合う失敗しない選び方
