最近増えている「風呂キャンセル」、実は髪がピンチです
ゆっこさん
のぶさん
もこちゃん
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Table of Contents
1. 美容師が現場で目撃する「風呂キャンセル」のリアルな恐怖
サロンでお客様の髪を担当していると、風呂キャンセルをしているか、あるいは髪がそのリスクに晒されているかは、触った瞬間にプロにはすぐに分かります。
特に気になるのが「頭皮のベタつき」です。人間の頭皮は、Tゾーン(おでこや鼻)の約2〜3倍もの皮脂腺があり、体の中で最も皮脂の分泌が多い場所。
1日お風呂をキャンセルするだけでも、頭皮には大量の古い皮脂と、日中に付着した目に見えないホコリや排気ガスがびっリとこびりついてしまいます。
さらに、これらが引き起こす最も厄介な現象が「いつまで経っても乾かない髪」への変貌です。
2. なぜ風呂キャンで「ドライヤーが乾かない髪」になるのか?

「お風呂に入っていないから一時的に油っぽいだけ」と思ったら大間違いです。風呂キャンセルを繰り返すと、髪の毛そのものの構造が変化し、ドライヤーの熱が効かない水分過多の髪になってしまいます。そのメカニズムは以下の通りです。
原因①:市販の重めシリコンと皮脂の「悪魔の合体(ビルドアップ)」
若年層の方に特に多いのが、コスパの良さや「しっとりまとまる質感」を求めて、市販のシリコンが大量に配合された重めのシャンプーやトリートメントを愛用しているケースです。
シリコン自体は髪をコーティングしてくれる悪いものではありません。しかし、風呂キャンセルによって「前日の落としきれていないシリコン」+「頭皮から溢れ出た大量の皮脂」+「翌日さらに上から重ねるトリートメント」が混ざり合うと、髪の表面に強固な油分の膜が何層も積み重なっていきます。
これを美容業界では「ビルドアップ(残留・蓄積)」と呼びます。
原因②:油分の膜が水分を閉じ込めてしまう
髪の表面が皮脂とシリコンのぶ厚い膜でコーティングされてしまうと、髪の内部に入り込んだ水分が外へ逃げられなくなります。
ドライヤーの風をどれだけ当てても、表面の油膜がブロックして中の水分が蒸発しないため、「乾かしても乾かしても、いつまでもジトっと重く濡れている髪」が完成してしまうのです。
こうなると、サロンの通常のシャンプーで1回洗ったくらいでは、頑固な油膜をリセットすることはできなくなってしまいます。
3. 風呂キャンセルがもたらす3つの重大リスク
髪が乾かなくなる以外にも、風呂キャンセルを続けることで頭皮と髪には以下のような恐ろしいリスクが地道に蓄積されていきます。
【風呂キャンセルによる頭皮の悪循環】
皮脂の放置 ➔ 常在菌の異常繁殖 ➔ 頭皮の炎症・ニオイ ➔ 毛根の弱体化(抜け毛・細毛)
① 頭皮の「強烈なニオイ」と「詰まり」
分泌された皮脂は、時間が経つと空気中の酸素によって「酸化皮脂」へと変化します。これは天ぷら油が古くなってドロドロになり、嫌なニオイを放つのと同じ現象です。
また、酸化した皮脂が毛穴に詰まると、シャンプーでは容易に落とせない角栓となり、毛穴を広げる原因になります。
② 常在菌の爆発的繁殖による「フケ・かゆみ・炎症」
頭皮には「マラセチア菌」という皮脂を好む常在菌がいます。風呂キャンセルによってエサとなる皮脂が大量に放置されると、この菌が爆発的に繁殖します。
菌が皮脂を分解する際に生じる物質が頭皮を激しく刺激し、パラパラとしたフケやかゆみ、最悪の場合は「脂漏性皮膚炎」という赤い湿疹を引き起こします。
③ 未来の髪を細くする「抜け毛リスク」
頭皮は髪の毛を育てる「畑」です。畑が古い油と菌でドロドロに汚れていれば、当然そこから生えてくる髪の毛は健康に育ちません。毛根が酸欠状態になり、髪が細くなったり、若くして抜け毛が急増する原因を自ら作ってしまうことになります。
4. もしも風呂キャンしてしまったら!翌朝の「緊急リセットケア」
どうしても疲れて風呂キャンセルをしてしまった翌日は、とにかく「蓄積した油分をいかにクリアにするか」が勝負です。寝坊したからといって、適当に洗い流すだけではビルドアップは防げません。以下の4ステップで完全にリセットしましょう。
ステップ❶:まずは38℃〜40℃のお湯で「3分間」徹底的に予洗いする
いきなりシャンプー剤をセレクトして泡立てようとしても、油分が多すぎて全く泡立ちません。まずはシャワーの温度を少し高めの「38℃〜40℃」に設定し、髪ではなく頭皮を揉み込むようにして3分間しっかりと流してください。
これだけで、翌朝の不要な皮脂の約7割から8割は熱で溶かして落とすことができます。
ステップ❷:シャンプーは「2回(ダブルシャンプー)」が鉄則
1回目のシャンプーは、頭皮の「油膜(皮脂とシリコン)」を大まかに取り除くためのものです。おそらくほとんど泡立ちませんが、全体に行き渡らせたら一度軽く流します。
本番は2回目です。2回目はしっかりとキメ細かい泡が立ちますので、爪を立てずに指の腹で頭皮全体をマッサージするように優しくしっかりと洗い上げてください。
ステップ❸:トステア配合などの「軽め・ノンシリコン」で追い架橋
ベタつきを感じている日は、しっとり重ための油分が多いトリートメントは絶対にお休みしてください。さらに髪を重くして乾かなくなります。
おすすめは、ノンシリコンタイプや、以前ご紹介した最新成分「トステア」などが配合されたサラッとした質感のミストやライトなトリートメントです。
余計な油分を重ねずに、髪の内部だけをカチッと補強してあげることで、乾きやすいサラサラな質感に戻すことができます。
ステップ❹:根元からしっかり100%ドライする
お風呂上がりのドライヤーは絶対にサボってはいけません。
特に風呂キャン翌日の頭皮はデリケートなので、水分を残すとすぐに菌が再繁殖します。
タオルでしっかり水分を取ったあと、ドライヤーの風を「根元(頭皮)」にしっかり当てて、水分を完全に飛ばしきりましょう。ベースの油分がリセットされていれば、驚くほど早く乾くのを実感できるはずです。
5. まとめ:毎日の「すっきりリセット」が美髪への一番の近道
ゆっこさん
もこちゃん
もし「どうしても髪が乾かなくてベタつく……」というときは、サロンの特別なクレンジングメニューで一度リセットすることもできます。困ったときはいつでも僕たちプロを頼ってくださいね!
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