大人の髪悩みガイド

ヘッドスパって意味ある?美容師が「短時間でもおすすめしたい」と思う理由

美容室でヘッドスパを受ける女性と、短時間でもヘッドスパをおすすめする理由を解説する美容師のイラスト

ゆっこさん

ヘッドスパって気持ちいいけど……実際、やる意味あるんですか?

育毛。
血行促進。
リフトアップ。

ヘッドスパについて調べると、いろいろな「効果」を見かけます。

でも、美容師として僕がヘッドスパをおすすめしたい理由は、もう少しシンプルです。

気持ちいいから。

……それだけ?と思うかもしれません(笑)。

でも普段、自分ではなかなかできない頭皮のケアをしてもらって、ほんの数分でもゆっくりする。

日々のリセット。

それだけでも、ヘッドスパをする意味は十分にあると僕は思っています。

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時間と料金を気にしなくていいなら、僕は「やりたい派」

美容師として、

「すべてのお客様にヘッドスパが必要です」

とまでは思っていません。

美容室のメニューとして考えれば、当然料金もかかります。

しっかりしたヘッドスパなら施術時間も必要です。

だから、

「毎回必ずやりましょう」

とは言いません。

ただ、単価や時間生産性をいったん横に置いて、美容師としてやってあげたいか?と聞かれたら、僕はやりたい派です。

長時間の本格的なヘッドスパじゃなくてもいい。

シャンプーのあとに5分程度。

頭皮をゆっくりほぐすクイックスパだけでも、できるならおすすめしたいと思っています。

「30分の本格ヘッドスパじゃないと意味がない」とは思っていません。5分くらいでも、やってもらうと気持ちいいですよ。

のぶさん

美容室へ来るまでの数週間、頭皮は誰にも触ってもらわない

美容室へ来る頻度は人それぞれです。

かなり早い方でも2週間ほど。

1〜3か月くらい間が空く方も珍しくありません。

その間、自分でシャンプーはしていても、誰かに頭皮を丁寧に触ってもらう機会って、ほとんどないですよね。

肩や腰なら、

「ちょっと凝っているな」

と自分で揉むこともあるでしょう。

でも、頭皮はどうでしょう。

毎日触ってはいても、シャンプーするときにサッと洗って終わり。

そんな方も多いと思います。

だから美容室へ来たときくらい、

髪だけではなく、頭皮も一度リセットする。

僕はそれくらいの感覚でヘッドスパを取り入れてもいいと思っています。

美容師が触ると「ここ、張っているな」と感じることがある

ヘッドスパをしていると、お客様によって頭皮の感触はかなり違います。

僕がサロンワークで特に張りを感じやすいのが、耳の上あたりの側頭部。

そして耳の後ろ周辺です。

そこから頭頂部まで触っていくと、

「今日は全体的に硬いな」

と感じることも。

これはあくまで、長くお客様の頭皮を触ってきた美容師としての体感です。

「ここが硬いから、この病気」

「この順番でリンパが詰まる」

という話ではありません。

ただ、普段自分ではあまり意識しない場所を、人の手でゆっくり触ってもらう。

それだけでも、

「頭が軽くなった感じがする」

「すっきりした」

と話されるお客様はいます。

施術する側にも、ほぐれていく感触がある。
受ける側にも、気持ちよさがある。

ヘッドスパの価値って、まずそこにあっていいと思うんです。

5分のクイックスパでも意味はある?

「どうせやるなら、20分や30分やらないと意味ないですよね?」

そんなことはありません。

もちろん、短時間ですべての張りがほぐれるとは僕も思っていません。

特に頭皮全体が硬く感じる方なら、5分ですべてどうにかしようとするのは難しいでしょう。

それでも、

シャンプーをする。

頭皮を丁寧に触る。

5分ほどゆっくりマッサージする。

この時間があるだけでも、リラクゼーションとして満足される方は多いです。

何より、ハードルが低い。

毎回30分のヘッドスパは難しくても、シャンプーのあとに少しだけ。

そのくらいなら取り入れやすいですよね。

ヘッドスパは「長ければ長いほど偉い」ものでもありません。

炭酸シャンプー+短いマッサージという選択肢も

僕がクイックな頭皮ケアとして取り入れやすいと思っているものの一つが、炭酸シャンプーです。

炭酸の泡で洗って、そのまま5分程度ゆっくりマッサージする。

これだけでも、頭皮をすっきり洗いながらリラックスする時間を作れます。

そして少し意外かもしれませんが、僕がサロンワークで炭酸系のシャンプーを使いたい場面の一つが、ヘアカラーのあとです。

「炭酸って刺激が強そうなのに、カラー直後に使っていいの?」

と思いますよね。

実際には「炭酸シャンプー」といっても製品設計はさまざまです。

カラー後の髪や頭皮を考えて、アルカリに傾いた状態を弱酸性へ整えるよう設計された製品もあります。

だから僕は、

炭酸濃度が高い=いい炭酸シャンプー

とは考えていません。

何のために使う製品なのか。

頭皮をすっきり洗いたいのか。

カラー後のケアとして使いたいのか。

目的によって選ぶものも変わります。

炭酸シャンプーについては、こちらの記事で自宅での使い方も含めて詳しく解説しています。

炭酸ヘッドスパとは?自宅でセルフヘッドスパする方法を美容師が解説

※こちらの記事は現在、内容を見直しながら順次更新しています。

抜け毛や薄毛が気になるなら、ヘッドスパだけに期待しない

ここは大切なところです。

「最近、髪が減ってきた」

「分け目が目立つ」

「抜け毛が増えた」

そんな悩みがあると、

「ヘッドスパをすれば改善するのかな?」

と考える方もいると思います。

でも僕は、抜け毛や薄毛の悩みをヘッドスパだけで解決しようとは考えません。

頭皮を洗う。

マッサージしてもらってリラックスする。

自分では気づかなかった頭皮の状態を美容師に見てもらう。

そうした頭皮ケアとしての意味はあります。

ただし、髪が細くなったり、短い毛が増えたり、分け目の見え方が変わったりする背景には、さまざまな要因があります。

場合によっては、美容だけで考えず医療機関へ相談するという選択肢も。

「最近、髪が減った気がする」という方は、ヘッドスパをする・しないの前に、今の髪がどう変化しているのかを一度見てみてください。

 「最近、髪が減った気がする…」本当に毛量のせい?美容師が見る細い毛・短い毛の変化

自宅の頭皮マッサージじゃダメ?

もちろん、自宅でケアするのもいいと思います。

毎日のシャンプーを見直す。

頭皮をやさしく洗う。

ときどき自分でマッサージする。

無理なく続けられるなら、それも立派な頭皮ケアです。

でも、セルフケアと美容室のヘッドスパには少し違うところがあります。

自分でやらなくていいこと。

これ、案外大きいと思うんです。

ゆっこさん

あー……それは確かに。自分で5分マッサージって、たぶん途中でやめます(笑)。

ですよね(笑)。人にやってもらうからリラックスできる、というのもヘッドスパの良さだと思います。

のぶさん

美容室なら椅子に座って、あとはお任せ。

自分では触りにくい場所まで美容師が触ってくれる。

そして何より、何もしなくていい。

ケアされる時間そのもの。

そこは、ホームケアではなかなか代わりにくい部分です。

ヘッドスパにはどんな種類があるのか、ドライヘッドスパと美容室のウェットヘッドスパの違いなど、基本から知りたい方はこちらの記事でまとめています。

 ヘッドスパとは?美容室のウェットスパとドライヘッドスパの違いを美容師が解説

ヘッドスパは「すごい効果」がなくても意味がある

ヘッドスパに、

「絶対にこれが改善する」

という大きな理由を求めなくてもいいと僕は思っています。

髪を切りに美容室へ行った。

シャンプーをしてもらった。

ついでに5分だけ、頭皮をゆっくりほぐしてもらった。

そして、

「あー、気持ちよかった」

それで十分じゃないでしょうか。

美容室へ来るまでの数週間。

仕事をしたり、家事をしたり、スマホを見たり。

毎日いろいろあります。

だから美容室へ来た日くらい、髪だけじゃなく頭も少し休ませる。

日々のリセット。

僕がヘッドスパをおすすめしたい一番の理由は、案外そんなシンプルなところです。

次の美容室で「今日は5分くらいヘッドスパできます?」って聞いてみるのもいいですよ。気持ちいいですから(笑)。

のぶさん