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パサつく髪のシャンプー選び|大人女性は何を基準に選ぶ?

髪に触れる大人女性とシャンプーボトルを水彩調で描き、「パサつく髪、しっとりだけで選ばない。」と大きく配置したシャンプー選びのアイキャッチ画像

「最近、髪がパサつくんです。しっとりするシャンプーってありますか?」

美容室でもよくある相談です。

でも僕は、ここですぐに「では、しっとりタイプですね」とは選びません。

まず髪を見ます。

  • エイジング毛の度合い
  • 髪の細さ
  • うねりやねじれ
  • ツヤの出方
  • カラーやブリーチなどの履歴
  • ヘアアイロンなど熱の影響

そして、もうひとつ聞きたいのが、

「しっとりって、どんなイメージですか?」

ということ。

毛先までスリークに、手触りよく馴染んでほしいのか。

それとも、多少重たくなってもいいから、ボリュームや広がりを抑えて収めたいのか。

同じ「パサつく」「しっとりしたい」でも、欲しい仕上がりは人によってかなり違います。

そしてもうひとつ大切なのが、そのパサつきは本当にシャンプーで対策するものなのかということ。

カットから時間が経って髪型が崩れていたり、アイロンの熱や摩擦が重なっていたり、乾かし方でまとまりにくくなっていることもあります。

まだ原因を整理していない方は、先にこちらの記事から読んでみてください。

→ 髪がパサつくのはなぜ?美容師が大人女性にまず確認する原因と対策

そのうえで、

「今のシャンプーも見直してみようかな」

と思った方へ。

この記事では、僕が美容室で実際にどんなところを見てシャンプーを選んでいるのかを紹介します。

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「パサつく=しっとりタイプ」とは限らない

一般的に「しっとり」と書かれているシャンプーには、髪に重さを出して広がりを抑えるタイプも多くあります。

太くて硬い髪や、ボリュームを抑えたい髪なら、それがちょうどいいこともあります。

でも、細くなってきた大人髪ではどうでしょう。

パサつきを抑えようとして重たいタイプを選んだ結果、

「毛先は収まったけれど、トップまでぺたんこになった」

ということもあります。

だから僕は、「パサついているか」だけではなく、髪の細さやエイジングの状態まで見て選ぶようにしています。

細くなった大人髪は「重さ」だけで抑えない

年齢とともに髪が細くなり、以前よりパサつきやすくなった。

でも、ボリュームはなくしたくない。

こういう髪に、オイルなどで質感を重たくすることを中心に考えたシャンプーを選ぶと、求めている仕上がりとズレることがあります。

僕なら、タンパク質由来の補修成分やアミノ酸なども含めて、毛髪の質感を整えることを考えて設計された商品を候補にします。

ただし、

「アミノ酸が入っているからいい」

「ケラチン配合だから補修力が高い」

と、成分名ひとつで決めるわけではありません。

配合量も違えば、ほかの成分との組み合わせも違います。

欲しいのは「重たい髪」ではなく、毛先までスリークに馴染んで、手触りよく見える髪だからです。

→ アミノ酸系シャンプーとは?美容師が「髪にいい」だけでは選ばない理由

太くて硬い髪なら「重ためのしっとり」も選択肢

一方で、髪が太くて硬く、うねりや広がりも強い。

そんな髪なら、ある程度重さの出るしっとりタイプを選ぶのも有効だと思います。

髪のボリュームを少し抑えて、まとまりやすくする。

これはホームケアでできる対策のひとつです。

ただし、硬い髪の強いうねりまでシャンプーだけで何とかしようとするのは難しいこともあります。

毎日のスタイリングを工夫する。

必要なら縮毛矯正など、美容室での施術も検討する。

シャンプーは大切ですが、シャンプーですべての髪質を変えようとしないことも大切です。

同じパサつきでも「何で傷んだか」で選び方は変わる

細くなってきた髪と太くて硬い髪で、同じしっとりでも合う仕上がりが違うことを比較した水彩調のイラスト

もうひとつ僕が確認するのが、これまで髪に何をしてきたかです。

特に見たいのが、

アルカリを使う施術によるダメージと、ヘアアイロンなどによる熱ダメージ。

見た目はどちらも「パサつく」と感じるかもしれませんが、髪の状態は同じとは限りません。

ブリーチ毛なら毛髪補修を考える

ブリーチを繰り返した髪では、毛髪内部のタンパク質の損傷や流出、それに伴うゴワつきや弾力低下なども考えます。

そのため僕なら、単純に表面をしっとりさせるだけではなく、ブリーチダメージを想定して毛髪補修を考えて作られたシャンプーやトリートメントを候補にします。

たとえば僕がサロンで扱っているオージュアなら、リペアリティはブリーチによる毛髪内ダメージに着目したラインです。

大切なのは「この成分が入っているから」ではなく、ブリーチ毛という状態そのものをターゲットに商品が設計されていることです。

アイロンをよく使うなら熱ダメージにも目を向ける

毎日のようにヘアアイロンを使っていて、以前より髪が硬い、弾力がない、毛先がゴワつく。

そんな場合は、熱による毛髪への影響も考えます。

こういう髪なら、熱ダメージによる硬さなどに着目して作られた商品を選ぶのもひとつです。

オージュアなら、フィルメロウがその考え方に近いラインです。

もちろん、シャンプーを変えれば熱ダメージがなかったことになるわけではありません。

アイロンの温度や使い方を見直すこともセットです。

→ ヘアアイロンは何度がいい?美容師が「低温なら傷まない」とは言えない理由

エイジング毛も「全部しっとり」では選ばない

40代、50代になってくると、

「昔よりうねる」

「なんとなくツヤが出にくい」

「ふわふわ広がる」

と感じる人も増えてきます。

ここでも僕は、エイジング毛だからといって一種類のシャンプーに決めることはありません。

たとえば、年齢とともにまとまりづらくなってきたけれど、重たくしすぎたくない。

そんな人なら、保湿しながらしなやかに整える方向を考えます。

僕が実際に使っているオージュアでいえば、タイムサージはその候補のひとつです。

一方、くせやダメージが重なり、広がりやツヤのなさが強く出ている髪なら、もっとまとまりを重視した選択肢もあります。

同じブランドでも、実際に使ったときの僕の感覚では、

インメトリィはかなりしっとり。
イミュライズはしっとり。
ディオーラムはハリ・コシ方向。

という違いを感じます。

だから「エイジングケア用」という言葉だけでも決められません。

最近ちょっと面白かったのが「ミラジェリィ」

これは少し美容師の個人的な使用感の話です。

オージュアの新しいライン「ミラジェリィ」を使っていて、僕が最初に感じたのが、

「なんか、ツルッとするな」

でした。

凹凸がなくなる、と言うとさすがに大袈裟ですが、洗っている段階から表面のざらつきが均されるような感覚があります。

メーカーも、ケミカルダメージや美容習慣によって「じりじり広がりフォルムが乱れた髪」を対象として、毛髪補修とフォルムケアを打ち出しています。

使った感覚と商品の狙いが、比較的わかりやすく一致した商品でした。

ただ、僕の感覚では細毛・軟毛の人には少し慎重に選びたいところ。

このあたりも、結局は「新しいから」「補修成分が入っているから」ではなく、その人の髪との相性です。

サロン専売品が気になる方はこちらもおすすめ

→サロン専売品が購入できる tricca Online Storeについて説明した記事

成分表より先に「誰のための商品か」を見てみる

ドラッグストアでシャンプーを選ぶとき、

「成分表を見ても、よく分からない」

という人は多いと思います。

僕は、それでいいと思っています。

もちろん成分を見ると、その商品の特徴を推測するヒントにはなります。

でも一般の人が、たくさん並んだ成分名から商品の仕上がりまで正確に判断するのは簡単ではありません。

それより先に見てほしいのが、

そのシャンプーは、誰のどんな悩みのために作られているのか。

というメーカーのコンセプトです。

たとえば、

  • フケやかゆみが気になる人
  • マイルドな洗浄を求める人
  • 大人世代の髪悩みが気になる人
  • ブリーチダメージが気になる人
  • 熱による硬さが気になる人
  • うねりや広がりが気になる人

このようにターゲットがはっきりしている商品のほうが、自分に合うかどうかを考えやすい。

そして使ったあとに、

「自分が気にしていた悩みはどうなった?」

と答え合わせもしやすくなります。

成分表は、そこからもう一歩詳しく知りたくなったときに見ればいいと思います。

シャンプーを変える前に、もう一度考えてほしいこと

ここまで読むと、

「じゃあ、自分に合いそうなシャンプーに変えてみよう」

と思うかもしれません。

もちろん、今の髪とシャンプーが合わなくなっているなら、見直してみる価値はあります。

ただ、最初にも少し触れたように、パサつきの原因がシャンプーとは限りません。

カットしてから時間が経っている。

毎日アイロンを何度も通している。

根元がうまく乾かせていない。

レイヤーや毛量のバランスが崩れている。

こうした原因なら、シャンプーを変える前にできることがあります。

→ 髪がパサつくのはなぜ?美容師が大人女性にまず確認する原因と対策

原因を整理したうえで、

「今のホームケアも少し合わなくなってきたかも」

と感じたら、そのときがシャンプーを見直すタイミングです。

気に入っているなら、無理に変えなくてもいい

美容師をしていると、

「今の髪なら、こっちのシャンプーのほうが合いそうだな」

と思うこともあります。

実際、10年くらい前に僕がおすすめしたシャンプーを、今でもずっと使ってくれているお客様もいます。

10年経てば髪も変わります。

美容師としては「今ならこっちのほうが合いそうですよ」と一度提案することはあります。

でも、

「今ので別に困ってないです」

と言われたら、それ以上押す必要はないと思っています。

いいラインナップの商品をすでに使っている。

本人も気に入っている。

特に困っていない。

それなら、シャンプーを変えること自体を目的にしなくていいんです。

ヘアケアは、理論上の100点の商品を探し続けることだけが正解ではありません。

自分が気持ちよく使えて、仕上がりにも納得できて、無理なく続けられる。

それも大切な「合っている」だと思います。

パサつく髪のシャンプー選び、僕ならこの順番で考えます

髪の太さ、うねりやツヤ、ダメージ履歴、欲しい仕上がり、商品コンセプトの順にシャンプー選びを整理した水彩調の図解

最後に整理してみましょう。

パサつきが気になってシャンプーを見直すなら、僕なら次の順番で考えます。

1.髪の太さを見る
細毛なのか、太くて硬い髪なのか。

2.うねり・ねじれ・ツヤを見る
本当に乾燥だけでパサついて見えているのか。

3.ダメージ履歴を見る
カラー、ブリーチ、パーマ、縮毛矯正、毎日のアイロンなど。

4.どんな仕上がりにしたいか考える
スリークで手触りよくしたいのか、重さを出して広がりを抑えたいのか。

5.その悩みをターゲットにした商品を探す
成分名ひとつではなく、メーカーがどんな髪のために設計しているかを見る。

この順番なら、

「パサつくから、とにかく一番しっとりするシャンプー」

から、もう少し自分の髪に合わせた選び方ができると思います。

シャンプーは「成分」ではなく「自分の髪」から選ぶ

シャンプーの成分を調べ始めると、

アミノ酸がいい。

この成分は避けたほうがいい。

この補修成分が入っているからすごい。

いろいろな情報が出てきます。

でも美容師として実際に髪を見ていると、それだけでは選べません。

同じ「パサつく」という悩みでも、

細い髪。

太くて硬い髪。

エイジングによって変化した髪。

ブリーチを繰り返した髪。

毎日アイロンを使っている髪。

必要なものは少しずつ違います。

だから僕は、

成分から髪を見るのではなく、髪を見てからシャンプーを選ぶ。

その順番でいいと思っています。

そして、もし今のシャンプーで困っていないなら、無理に変える必要もありません。

「最近ちょっと合わなくなってきたかも」

そう感じたときが、シャンプー選びを見直すタイミングです。

→ シャンプーとトリートメント、どっちにお金をかける?美容師ならまずシャンプーをすすめる理由

次の記事では、今回の選び方をもとに、パサつく髪におすすめしやすいシャンプーを、髪質や悩み別に実際の商品で比較してみます。

自分の髪に合うシャンプーを具体的に探したい方へ

パサつきといっても、細毛・ブリーチ毛・うねり毛では選びたいシャンプーが違います。

現役美容師が、実際の使用感も交えながら髪質・ダメージ別に7商品を紹介しました。

▶ パサつく髪におすすめのシャンプー7選|美容師が髪質・ダメージ別に選びました