【必読】30代からの白髪・うねり・ツヤ髪ガイド⁠

50代に似合う髪型の選び方|ショート・ボブ・ミディアム・ロングを美容師が解説

50代女性に似合うショート・ボブ・ミディアム・ロングの髪型と、髪質やお手入れ時間に合わせた選び方を水彩調で紹介したアイキャッチ画像

「50代になって、今までの髪型が似合わなくなった気がする」

「トップがぺたんこになるし、毛先もうまくまとまらない」

「そろそろショートにしたほうがいいのかな?」

美容室でも、そんな相談を受けることがあります。

50代になると、髪の細さやうねり、白髪、ダメージなど、以前とは違う悩みが出てくることがあります。

でも、50代だからショートにしなければいけない、ということはありません。

僕が髪型を提案するときに大切にしているのは、年齢よりも「今の髪で何に困っているか」と「毎朝どのくらいお手入れできるか」です。

今回は、ショート・ボブ・ミディアム・ロングそれぞれの選び方と、50代の髪を扱いやすく見せるためのカットの工夫を、現役美容師の視点からお話しします。

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50代の髪型選びは「似合う」だけで決めない

50代のお客様から髪型の相談を受けたとき、僕がまず確認するのは毎日のお手入れです。

「朝のスタイリングに、どのくらい時間をかけられますか?」

「トップのボリュームが出にくくなっていませんか?」

「襟足のクセでまとまりにくくなっていませんか?」

こんなことを聞きながら、髪型を考えていきます。

もちろん、顔型や好みも大切です。

ただ、どれだけ似合う髪型でも、自宅で再現できなければ毎朝困ってしまいますよね。

ゆっこさん

写真では素敵なのに、自分でセットすると全然違うことがあります……

そうなんです。美容室で仕上げたときだけでなく、次の日からどう扱えるかも大切なんですよ。

のぶさん

50代になるとショートヘアが増えるのはなぜ?

美容師の間では昔から、

「30代のショート率は30%、50代は50%、70代は70%」

なんて話があります。

もちろん、正式な統計ではなく、昔から言われている経験則のようなものです。

でも、実際のサロンワークでも、年齢とともに短い髪型を選ぶ方が増える感覚はあります。

その理由のひとつが、髪質の変化です。

以前はブローでまとまっていた髪が、細くなったり、うねりが出たりして扱いにくくなる。

白髪染めの間隔が短くなり、カラーによるダメージが蓄積しやすくなる。

そんな変化から、長さを残すより短くしたほうが扱いやすいと感じる方もいます。

つまり、年齢に合わせてショートにするというより、髪の変化に合わせた結果、ショートを選ぶ人が増えるということです。

50代のショートヘア|トップを短くしすぎないのがポイント

50代のショートヘアでトップを短くしすぎず、つむじ周りの長さを残して顔周りにレイヤーを入れ、ひし形シルエットを作るポイントを紹介した水彩調の図解

50代のショートでよく相談されるのが、トップのボリュームです。

「ふんわりさせたいから、トップを短くしてください」

と言われることもあります。

でも、僕は必ずしもトップを短くするわけではありません。

なぜなら、50代になると、つむじ周りの割れや分け目が気になる方もいるからです。

トップを短くしすぎると、髪質や生えグセによっては、かえってつむじが目立つこともあります。

顔周りのレイヤーでひし形シルエットを作る

僕がよく考えるのは、つむじ周辺に必要な長さを残しながら、顔周りから耳の後ろにかけてレイヤーを入れる方法です。

顔周りに自然な毛流れを作ることで、サイドの余分な膨らみをすっきり見せながら、トップの長さを残せます。

大切なのは、髪全体を軽くすることではありません。

ボリュームが欲しい場所と、抑えたい場所を分けて考えること。

トップとサイドの必要な位置に丸みがあると、ひし形に近いシルエットになり、華やかな印象を作りやすくなります。

襟足のクセは、見えない内側を調整することも

もうひとつ、ショートで気になるのが襟足のクセです。

襟足が浮いたり、横に広がったりすると、全体のシルエットが崩れやすくなります。

そんなとき、僕は表面の髪で隠れる内側を少し短くしたり、毛量を調整したりすることがあります。

美容師の技術では、インナーレイヤーやインナーセニングと呼ばれる方法です。

例えば、生え際から1cm程度の範囲を調整し、表面の髪となじませることもあります。

ただし、クセの向きや毛量によって向き不向きがあります。

むやみに短くしたり、すいたりすれば収まるわけではありません。

50代のボブ|ぱっつんより丸みのあるデザインもおすすめ

ボブは年代を問わず人気の髪型です。

ただ、50代のお客様がヘアカタログのボブを希望されたときには、少し注意していることがあります。

ヘアカタログには若いモデルさんの写真も多く、同じようにカットしても、髪質の違いで同じ仕上がりになるとは限らないからです。

特にエイジング毛では、髪の細さやうねりによって、毛先のラインがきれいに収まりにくい場合があります。

ラウンドボブやショートボブという選択肢

僕が50代のお客様によく提案するのは、適度にレイヤーを入れたラウンドボブやショートボブです。

ぱっつんと切りそろえたボブも素敵ですが、髪質によっては毛先が広がったり、角張ったシルエットになったりすることがあります。

そんな場合は、レイヤーで少し角を取り、丸みや毛流れを作ると扱いやすくなることがあります。

もちろん、ぱっつんボブが似合う50代の方もいます。

大切なのは、流行の形をそのまま当てはめるのではなく、今の髪質に合わせて調整することです。

もこちゃん

ボブなら、切るだけで勝手にまとまると思ってた……

実はボブこそ、髪質や生えグセによって毎日のスタイリングが変わるんですよ。

のぶさん

50代のミディアムヘア|結べる長さを残すのも正解

肩につくくらいのミディアムヘアには、大きなメリットがあります。

それは、髪を結べることです。

朝のスタイリングに時間をかけられない日でも、ひとつに結べると便利ですよね。

ただし、肩につく長さは毛先が肩に当たり、外にはねやすいこともあります。

下ろしてきれいにまとめたい場合は、ブローやアイロンなどのスタイリングが必要になることもあります。

だから僕は、ミディアムを提案するときにも、

「普段は下ろすことが多いですか? それとも結びますか?」

という生活習慣を確認したいと思っています。

結ぶことが多いなら、顔周りにおくれ毛を作るのもひとつの方法です。

髪を結んだときの印象がやわらかくなり、生え際の白髪の見え方を調整することにもつながります。

50代のロングヘア|大切なのはメンテナンス

50代になったらロングヘアをやめたほうがいい、ということはありません。

実際に、50代でもきれいなロングヘアを楽しんでいるお客様はいます。

ただ、僕が感じるのは、そうした方ほどメンテナンスを大切にしているということです。

僕のお客様では、年間10回前後来店され、トリートメントやホームケアにも積極的な方がいます。

もちろん、年間10回通わなければロングを維持できないという意味ではありません。

ただ、髪型を頻繁に変えることより、今の髪をきれいに保つことを重視している方が多い印象です。

カラーや熱によるダメージが蓄積した毛先を整えたり、髪の状態に合ったホームケアを続けたりする。

50代のロングは、髪質だけでなく、日々のケアやメンテナンスで楽しむ髪型だと思います。

50代でショートにしないほうがいいケースもある

ここまでショートのメリットを紹介しましたが、僕はすべての50代女性にショートをすすめるわけではありません。

特に慎重になるのは、次の条件が重なる場合です。

  • くせ毛で広がりやすい
  • 毎朝のスタイリングが苦手
  • 縮毛矯正はしたくない

こうした方の場合、短くすることで髪の重さがなくなり、かえってクセが強く出ることがあります。

毛量を減らすだけで解決できるとも限りません。

そんなときは、無理にショートにせず、クセが落ち着きやすい長さを残すほうが扱いやすい場合もあります。

「短くしたら楽になる」とは限らないんですね。

白髪が気になる50代は、前髪と顔周りも工夫したい

50代の髪型選びでは、白髪の見え方も大切です。

例えば、前髪がない方が髪を後ろに結ぶと、生え際の白髪が目立ちやすくなることがあります。

そんな場合は、前髪や顔周りのおくれ毛を作る方法があります。

また、分け目の白髪が気になる方なら、前髪に厚みを持たせたり、レイヤーで毛流れを作ったりすることもあります。

必要に応じて、後ろへ流れるようなパーマを提案することもあります。

白髪が気になるからといって、カラーの頻度を増やすことだけが対策ではありません。

カットや毛流れによって、白髪の見え方を調整することもできるんです。

50代が若々しく見える髪型は?ツヤとひし形シルエットを意識

50代女性のショート・ボブ・ミディアム・ロングそれぞれのメリットと、髪質やお手入れ時間に合わせた選び方を比較した水彩調の図解

「若く見える髪型にしたい」

そんな相談もあります。

僕が大切にしているのは、髪のツヤとシルエットです。

トップを短くしすぎず、必要な長さを残すことは、表面のツヤをきれいに見せるうえでも大切です。

また、顔周りに髪がかかりすぎると、顔に影ができて暗い印象になる場合があります。

そんなときは、顔周りにレイヤーを入れ、髪が自然に後ろへ流れるようにします。

トップとサイドに適度なボリュームを作り、ひし形に近いシルエットを意識するのもおすすめです。

もちろん、ひし形がすべての人の正解ではありません。

ただ、顔周りの毛流れや丸みの位置を少し変えるだけで、印象は変わります。

若い人の髪型をそのまま真似するより、今の自分の髪でツヤと形を整える。

僕はそんな考え方を大切にしています。

ヘアカタログの髪型は、自宅で再現できる?

美容室にヘアカタログの写真を持っていくことは、もちろん大歓迎です。

ただ、写真と同じカットをすれば、毎朝同じ髪型になるとは限りません。

例えば、ブローで仕上げたパーマスタイル。

毎朝ブローするのが苦手な方なら、少し強めのパーマをかけてウェーブスタイルに変えることもあります。

仕上がりのデザインは少し変わりますが、オイルやムースで手軽にスタイリングできる可能性があります。

また、毎朝アイロンが必要な髪型なら、髪質や希望に応じて縮毛矯正や髪質改善メニューについて説明することもあります。

ただし、髪質改善という名称は施術内容がサロンによって異なり、縮毛矯正と同じようにクセを伸ばせるとは限りません。

どの方法が適しているかは、髪の状態やダメージ履歴を確認して判断する必要があります。

ゆっこさん

写真と少し違っても、毎朝簡単にできるほうがうれしいかも!

そうですね。写真を再現することと、お客様が毎日再現できることは、少し違うんです。

のぶさん

まとめ|50代の髪型は、今の髪質と暮らしに合わせて選ぼう

50代に似合う髪型は、ショートだけではありません。

ショートには、トップや顔周りのシルエットを整えやすいメリットがあります。

ボブなら、適度なレイヤーで丸みを作る方法もあります。

ミディアムには、結べるという便利さがあります。

ロングも、メンテナンスを続けながら楽しめる髪型です。

どの長さにも、メリットと注意点があります。

だから僕は、年齢だけで髪型を決めるのではなく、

今の髪で何に困っているのか。
毎朝どのくらい手をかけられるのか。
どんな雰囲気になりたいのか。

この3つを大切にしたいと思っています。

50代になって髪質が変わったとしても、髪型を楽しめなくなるわけではありません。

今の髪に合わせて、カットやスタイリングを少し工夫すればいい。

美容室で素敵に仕上がるだけでなく、次の日からも自分で扱いやすい髪型。

そんな髪型を、一緒に見つけていけたらいいですね。