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美容室帰りの髪はなぜサラサラ?美容師が教える4つの理由

美容室帰りの髪がサラサラになる理由を、ツヤのある髪の女性とシャンプー、トリートメント、ドライヤーの水彩イラストで紹介したアイキャッチ画像

美容室から帰るとき、いつもより髪がサラサラしていると感じたことはありませんか?

指を通すとスッと毛先まで抜けて、髪が軽いのにツヤもある。

「美容室で乾かしてもらうと、なんでこんなにサラサラになるんだろう?」

お客様から、そんな声を聞くことがあります。

美容室帰りの手触りには、いくつかの理由があります。シャンプーやトリートメントの違いはもちろん、美容師の乾かし方やブラシの使い方、サロンによってはシャンプー設備も関係しています。

今回は、美容室で髪がサラサラに仕上がる理由と、自宅でも取り入れやすいケアについて、現役美容師の視点からお話しします。

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美容室帰りの髪がサラサラになる一番の理由は?

美容室帰りの手触りを考えるうえで、まず注目したいのがシャンプーとトリートメントです。

美容室では、髪質やダメージの状態、仕上がりの希望に合わせて製品を選んでいます。

例えば、細くてボリュームが出にくい髪と、太くて広がりやすい髪では、求める仕上がりが違います。

細い髪なら軽さやふんわり感を残したいですし、広がりやすい髪なら毛先までまとまる仕上がりが理想です。そこで大切になるのが、製品に含まれる成分の種類や配合バランスです。

重くコーティングするだけでは、サラサラにならない

髪の表面を整えるコンディショニング成分には、指通りをよくしたり、摩擦を抑えたりする働きがあります。

ただし、しっとり感を強く出そうとして、髪に対して重すぎる仕上がりになると、ベタつきやボリュームの低下につながることもあります。

美容師として理想にしているのは、ギトギトした重さやツヤではなく、さらっと軽く、自然なツヤが出る仕上がりです。

サロン専売品と市販品を単純に優劣で分けることはできません。どちらにもさまざまな処方の製品があります。

大切なのは、自分の髪質に合った成分の組み合わせや仕上がりを選ぶこと。美容室では、お客様の髪を実際に見て触りながら、その日の状態に合う製品を使えることも、仕上がりの違いにつながっています。

美容師はドライヤーで何をしている?

美容師が実践するサラサラ髪の乾かし方として、根元から乾かす、指で毛流れを整える、7〜8割乾いてからブラシで仕上げる3つのポイントを紹介した図解

シャンプーやトリートメントの次に大きいのが、ドライヤーの使い方です。美容室でのドライは、髪を乾かすことと、髪の流れを整えることを同時に行っています。

まずは根元から乾かす

髪を乾かすときは、最初に根元を中心に乾かします。

根元が濡れたまま毛先ばかり乾かしていると、毛先が先に乾きすぎたり、根元の向きが整いにくくなったりします。

根元から乾かし、徐々に中間から毛先へ進めることで、全体の乾き具合を確認しながら仕上げられます。

特に、つむじや前髪、顔まわりなどは、根元の向きがヘアスタイルの収まりに影響する部分です。

指を通しながら、髪の面と毛束を整える

美容師がドライヤーを使うときは、ただ風を当てているわけではありません。指を通しながら毛束の方向をそろえ、髪の表面がきれいに整うように乾かしています。

ここで意識しているのが「髪の面」です。

髪の表面が乱れていると、光がさまざまな方向に反射して、ツヤが見えにくくなります。反対に、毛流れが整うと、光が比較的そろった方向に反射し、自然なツヤが感じられます。

美容室帰りのサラサラ感は、トリートメントによる手触りだけでなく、こうした乾かし方にも支えられています。

毛束の温度を確認して、熱くしすぎない

もうひとつ、美容師が意識しているのが髪の温度です。乾かしている間は、毛束に触れながら熱くなりすぎていないかを確認しています。

ドライヤーの熱を同じ場所に当て続けると、髪が高温になりやすくなります。そこで、風を動かしたり、距離を調整したりしながら、乾き具合に合わせて熱をコントロールします。

家庭でも、髪が熱くなっていないか、ときどき手で確かめるだけで意識しやすくなります。

ブラシは最初から使わない。仕上げの2〜3割がポイント

美容室では、最初から最後までブラシで引っ張って乾かしていると思われるかもしれません。

実際には、まず手ぐしを中心に乾かし、ある程度乾いてからブラシを使います。目安としては、全体の7〜8割ほど乾いた段階からブラシを取り入れるイメージです。

乾かし始めから無理にブラシを通すよりも、髪の水分が減ってから整える方が扱いやすくなります。

ブラシは目的に合わせて使い分ける

乾かす途中では、目の粗いスケルトンブラシやパドルブラシを使うことがあります。髪の流れを整えながら、無理なく乾かすためです。

そして、仕上げにはロールブラシを使い、毛先の収まりや表面のツヤを整えます。ブラシの種類によって、得意な役割は違います。

自宅で使うブラシの選び方やブローの詳しい方法については、こちらの記事も参考にしてください。

→【美容師が解説】大人女性が最初に買うべきはパドルブラシ一択!理由と材質別の選び方

→【ショート〜ボブ向け】ペタンコ頭頂部をふんわり立ち上げる!デンマン&ロールブラシで作るプロのブロー術

美容室のシャンプー設備が違うこともある

美容室帰りの仕上がりには、シャンプー設備が関係している場合もあります。例えば、マイクロバブルを発生させる「marbb(マーブ)」という設備です。私のサロンでも使用しています。

マーブは、微細な気泡を含んだ水を使うシャンプー設備で、メーカーからは洗浄や毛髪の状態に関する試験データも公開されています。

通常の水道水との比較で、毛髪の膨潤や乾燥時間に違いが見られたという報告があります。

ただし、試験条件によって結果は異なり、マーブを使用すれば誰でも同じ仕上がりになるという意味ではありません。また、美容室によって導入している設備はさまざまです。

美容室帰りのサラサラ感は、こうした設備も含め、いくつもの要素が組み合わさって生まれていると考えられます。

自宅でも美容室帰りのサラサラ感に近づける?

洗い流さないトリートメントのミスト・ミルク・オイルの違いを、細い髪には軽いミスト、カラーやパーマのダメージにはミルク、硬く乾燥しやすい髪にはオイルという特徴で紹介した図解

美容室での仕上がりを、そのまま自宅で再現するのは簡単ではありません。使う製品も設備も違いますし、美容師が行うドライヤーやブラシの操作を、毎日同じように続けるのは大変です。

そこでおすすめしたいのが、洗い流さないトリートメント、いわゆる「アウトバストリートメント」です。

まずは毎日のケアにひとつプラスする

アウトバストリートメントは、お風呂上がりの髪に使うだけなので、毎日の習慣に取り入れやすいアイテムです。

髪の状態に合ったものを選べば、乾かすときの指通りをよくしたり、毛先のまとまりを助けたりできます。

ただし、たくさんつければサラサラになるわけではありません。髪質やダメージに合わせて、種類と量を選ぶことが大切です。

ミスト・ミルク・オイルは髪質に合わせて選ぶ

アウトバストリートメントには、主にミスト・ミルク・オイルなどがあります。

【ミストタイプ】軽い仕上がりが特徴で、細い髪や、重さを出したくない方に向いています。寝ぐせ直しとしても使いやすいタイプです。

【ミルクタイプ】カラーやパーマなどによるダメージが気になる髪に取り入れやすく、やわらかさやまとまりを補いたいときに選択肢になります。

【オイルタイプ】硬い髪や乾燥して広がりやすい髪、毛先のツヤを整えたいときに使いやすいタイプです。

どのタイプも製品によって仕上がりが異なるため、まずは少量から使い、髪の状態を見ながら調整してみましょう。

→【美容師直伝】オイル・ミルク・ミストどれが正解?髪質と「季節」で選ぶ洗い流さないトリートメントの究極の選び方

乾かすときは「根元から」と「毛流れ」を意識する

アウトバストリートメントを使ったら、乾かし方も少し意識してみてください。

最初は根元を中心に乾かし、途中から指を通して髪の流れを整えます。毛先が熱くなりすぎないように、ドライヤーの風を動かしながら乾かしましょう。

毎日きっちりブラシブローをする必要はありません。まずは手ぐしで髪の面を整えることから始めるだけでも、普段の乾かし方を見直すきっかけになります。

まとめ|美容室帰りのサラサラ感には理由がある

美容室帰りの髪がサラサラなのは、ひとつの特別な技術だけによるものではありません。

髪質に合わせたシャンプー・トリートメント、根元から丁寧に乾かす技術、毛束の温度管理、仕上げのブラシ使い。サロンによっては、マイクロバブルなどの設備も関係しています。

そのなかでも、美容師として特に大きいと感じるのは、シャンプーとトリートメントによる仕上がりの違いです。

そして、自宅で少しでもサラサラ感に近づけたいなら、まずは毎日のケアにアウトバストリートメントを取り入れてみるのがおすすめです。

髪質に合うものを選び、根元から丁寧に乾かす。そんな小さな積み重ねが、軽くて自然なツヤのある髪につながっていきます。